どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

好きなことをとことんやったら、変人扱いされる

車のバンパーの修理のため、ディーラーに来ている。1時間か、2時間になりますが、店内でお待ちになりますか、と受付の女性が私に訊いた。はい、店内にいます、と私は、椅子に座り、アイスコーヒーを受付の女性にお願いし、持参した武藤良子『銭湯断片日記』…

おおきなきりかぶ

自宅アパートの出入口付近には、時々、焼肉の匂いが流れてくる。アパートから徒歩1分のところに、地元住民が通うであろう店構えの焼肉店がある。外観からは、お客さんが入っているようには見えず、そもそも外から店内の様子を伺えない。ただ、流れてくる匂い…

クリニック・イン・ザ・モーニング

妻が、ネットニュースで、クリニック・イン・ザ・モーニングの医師がインタビューを受けている記事を読んだと私に話かけた。どのようなインタビューだったかは全く頭に入ってこなかったが、その病院名である、クリニック・イン・ザ・モーニングという名称が…

銭湯断片日記

伊藤茂次の詩集をネットで探したが、どこの本屋も完売。オークションか、メルカリで、どこかの誰かが、売ってくれるその日まで、ひたすら待たなければならない。手に入らないと、なおのこと欲しくなる。せめて伊藤茂次の詩集を出版した龜鳴屋で、他の詩集を…

笑え 泣け 無駄に生きろ 無駄に行け 喜べ 悲しめ 散り逝くならば 咲き誇れ

詩を書いていた友人がいた。私にも、詩をプレゼントしてくれたことがある。友人からお土産でもらった白虎刀にその詩は記されていた。木のおもちゃのような白虎刀だったけど、ちゃんと鞘に入っていたので、刀に記されていたその詩に気づくまでに6年の歳月が過…

自由研究

仙台に住んでいた頃、一ヶ月に一度、妻と少しだけ贅沢な外食をすることにしていた。行きつけの店は寿司屋、南欧料理、和食と三店舗あり、ローテーションしていたのか、その月に食べたいと思う店に行っていたのかは記憶が曖昧だ。その頃、行っていた寿司屋は…

カレーのイメージカラーはなぜ黄色?

運転する車の中から黄色いファミレスの看板が目に止まった。どうしてカレーのイメージカラーは黄色なのだろうか。カレーって、黄色というより茶色だろ。何か、企業のイメージ戦略か。カレーパンマンが黄色だったからか。ブログを書きながら、検索してみると…

手に入らないと、なおのこと欲しくなる

『頁をめくる音で息をする』藤井基ニで紹介されていた伊藤茂次の詩を読みたくて、伊藤重次と検索窓に入力した。 ・・・この男が書く詩がたまらなくいいのだ。あまりにも悲しみが突き抜けている。読んでいて明るい気持ちにはならないのに、何くそと無理やり絞…

彼の人生そのものが詩

四国一周をするために広島空港に降り立ち、尾道を通ったので尾道ラーメンを食べた。いや、尾道ラーメンは尾道ラーメンだったが、食べた土地が尾道だったかは定かではない。兎に角、尾道ラーメンが美味しかったという記憶だけは鮮明に残っている。『頁をめく…

定期的に怒る

のちに気づいたことなのだが、自分の感情というものは、こまめに、軽いうちに、誰かに伝えておいた方が、案外ぶあつい軋轢になりにくい。20年生きていたけれど、それまで私はこの事実を知らなかった。定期的に怒ったほうが、人は世界のきしみをなくすことが…

読むことと思い出すこと

地元は嫌いではないけれど、地元に帰りたいと思ったことはない。一言で言うと、近すぎる。近すぎると煩わしい。たまあに帰るくらいがちょうど良い。そう書くと、家族みたいだな、と思う。 地元を離れたのは、高校を卒業した年で、札幌で一年間、浪人し、大学…

弱り目に祟り目

一難去ってまた一難。なぜ、こうも問題が起こるのだ、という一日だった。思い起こせば、初夢は覚えていないのだが、目が覚めた時に、あまりいい夢ではなかったという感覚のようなものだけは残っていて、それから何日間か、今日も、良い夢じゃなかった、今日…

あなたは読んだものに他ならない。

「読む贅沢 私は本と旅に出る 6社合同フェア」という棚の前で、私は足を止めた。普段、あまり目にすることがない本ばかりが並んでいて、どの本も魅力的に映った。読みたいと思った時に買わなければ、もう読みたいと思った本のタイトルすらも忘れてしまいそう…

祖母との会話

『ユニマチュード認知症ケア最前線』NHK取材班 望月健を読みながら、2年前に亡くなった祖母とのやりとりのことを思い出していた。 それは、特別養護老人ホームに入所してからの祖母とのやりとりだった。 祖母は冷蔵庫に何か入っているから食べなさい、と私に…

エンドロール2022

その年、最後の日に、特におすすめしたい本を書いているが、今年は該当なし。というか、あまり本を読まない年だった。インプットも少ないからか、ブログの更新も少ない年となった。 そんな最後の日に読んでいるのが、堀静香『せいいっぱいの悪口』。 電車の…

何やら流れが悪い。調子が悪い。問題が立て続けに起こるから、流れが悪いと思うのか、流れが悪いと思うから、問題が起こるのか。問題山積みとはこのことだ。 知らず知らずのうちに、肩に力が入っているのだろう。肩と背中の張りがひどい。身体を整えようと、…

普通

引越業者からアンケートを書いてくださいと一枚の紙を渡された。ちなみに後日、提出して欲しいというアンケートには書かない。なぜなら、めんどくさいから。そのアンケートに、自宅にあるもので、大切なものは何ですか、という項目があり、そんなに大切なも…

引っ越し

アパートの隣の空き地に戸建が建つ。いつかはわからない。わからないが、戸建てはあっという間に建つということは知っていて、今年の冬を迎える前に引っ越しをしようと決意するに至った。というのは、我々、アパートの住民は、誰もが、その空き地に雪を捨て…

落合監督時代の中日が強かった理由

アパートの玄関を出ると、秋の匂いを感じた。私にとっての秋の匂いは、この匂いだ。ただ、この匂いは、何の匂いかはわからない。 コンビニでNumberの表紙が目に入った。落合監督と野村監督が表紙だった。1058・1059号。Numberにも合併号があるんだ、ジャンプ…

いくら丼

雲を眺めると秋を感じるというのに、北海道には珍しく残暑である。職場の元同僚が、デイキャンプをしたいと言うので、キャンプをすることになった。今年は、一度もキャンプをしていなかったこともあり、ちょうどキャンプをしたいと思っていたところだった。 …

名乗り出ない美学

高校、大学ともに、野球部のマネージャーをしていると聞き、私は、なぜ、マネージャーをするのかを訊いた。マネージャーは、日の目を見ることがない役回りで、大変なことばかりではないか、と。その人は、子どもの頃、家族でプロ野球を観に行ったきっかけだ…

北海道マラソン

現在、泊まっている宿は、明日が最終宿泊日で、26日から宿泊できる宿を探さなければいけなかった。新たな宿を探したが、いいところが見つからず、もう同じ宿でいいやと思って、日曜日まで予約しようと受付に座るスキンヘッドの宿主にその旨を伝えると、土曜…

白河の関

パチンコ店のテレビの前で、私は甲子園決勝を見ていた。仙台育英が先制したところだった。甲子園決勝をこうしてテレビで観られることは、そうそうあることではなく、ましてや、今日は、東北勢初優勝がかかっている歴史的な日でもあった。外野席も満席になっ…

秘密基地

部下に、これから旅に出ます。探さないでください、とメッセージを送り、私は、3連休に入り、現在、札幌市手稲区の、とある宿にいる。道路を挟んだ向こう側にはパチンコ店がある。そういえば、若かりし頃、旅先でパチンコをして負けったっけ。この道は何度か…

札幌住所不定

コロナ対応をしていたのは私だけではなく、妻も同じことで、私が宿泊していたホテルに、今度は妻が宿泊し、働くこと3日目だったか、4日目だったか、妻が熱を出した。私は、症状を訊くだけで、それが陽性なのか、陰性なのかが判断できるようになっていた。私…

八月

気づけば夏が終わっていた。というか、夏本番にコロナの対応をしていた。休みという休みはなく、ひと段落したのが今日で、朝のみ仕事をし、自宅に帰ってきて、布団の上に寝そべりながら、パソコンを開き、甲子園を横目で観ながら、滝口悠生『水平線』を開い…

妄想

職場の後輩が、お忙しいですか、と申し訳なさそうに私に声をかけてきた。忙しいけど、良いよ、と私が答えると、その後輩は、『ルックバック』ってマンガ知ってますか?と訊いてきた。漫画家を目指すマンガだよね。読んだことあるよ、と私が返すと、堰を切っ…

北海道らしい夏

北海道らしい夏。過ごしやすい夏。空を見上げると曇り空。最近、そんな天気が多い。私は円山球場三塁側スタンドから南北海道大会準決勝を観ていた。もっと足繁く通うべきだった。 高校野球でブラスバンドの応援を始めたのは、どこの高校なのだろうか。新型コ…

雨の匂い

シアターキノで『若き日の映画本』と、もう一冊、本を買った。ヤンヨンヒ『朝鮮大学校物語』。ヤンヨンヒは、映画監督だということをこの本を手に取って知った。新型コロナウィルスのワクチン接種の副反応で、いつもより若干、熱があり、若干の割には、調子…

麦わら帽子

妻に勧められた『2020年五月の恋』をNETFLIXで観た。1話が15分ほどで、全4話で終わる。元妻に間違い電話をしてしまったところから物語が始まり、全て、シチュエーションは同じ。元夫と元妻との電話のシーン。登場人物は2人。『セトウツミ』を思い出した。セ…