どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

手に入らないと、なおのこと欲しくなる

『頁をめくる音で息をする』藤井基ニで紹介されていた伊藤茂次の詩を読みたくて、伊藤重次と検索窓に入力した。 ・・・この男が書く詩がたまらなくいいのだ。あまりにも悲しみが突き抜けている。読んでいて明るい気持ちにはならないのに、何くそと無理やり絞…

彼の人生そのものが詩

四国一周をするために広島空港に降り立ち、尾道を通ったので尾道ラーメンを食べた。いや、尾道ラーメンは尾道ラーメンだったが、食べた土地が尾道だったかは定かではない。兎に角、尾道ラーメンが美味しかったという記憶だけは鮮明に残っている。『頁をめく…

定期的に怒る

のちに気づいたことなのだが、自分の感情というものは、こまめに、軽いうちに、誰かに伝えておいた方が、案外ぶあつい軋轢になりにくい。20年生きていたけれど、それまで私はこの事実を知らなかった。定期的に怒ったほうが、人は世界のきしみをなくすことが…

読むことと思い出すこと

地元は嫌いではないけれど、地元に帰りたいと思ったことはない。一言で言うと、近すぎる。近すぎると煩わしい。たまあに帰るくらいがちょうど良い。そう書くと、家族みたいだな、と思う。 地元を離れたのは、高校を卒業した年で、札幌で一年間、浪人し、大学…

弱り目に祟り目

一難去ってまた一難。なぜ、こうも問題が起こるのだ、という一日だった。思い起こせば、初夢は覚えていないのだが、目が覚めた時に、あまりいい夢ではなかったという感覚のようなものだけは残っていて、それから何日間か、今日も、良い夢じゃなかった、今日…

あなたは読んだものに他ならない。

「読む贅沢 私は本と旅に出る 6社合同フェア」という棚の前で、私は足を止めた。普段、あまり目にすることがない本ばかりが並んでいて、どの本も魅力的に映った。読みたいと思った時に買わなければ、もう読みたいと思った本のタイトルすらも忘れてしまいそう…

祖母との会話

『ユニマチュード認知症ケア最前線』NHK取材班 望月健を読みながら、2年前に亡くなった祖母とのやりとりのことを思い出していた。 それは、特別養護老人ホームに入所してからの祖母とのやりとりだった。 祖母は冷蔵庫に何か入っているから食べなさい、と私に…