どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

札幌住所不定

 コロナ対応をしていたのは私だけではなく、妻も同じことで、私が宿泊していたホテルに、今度は妻が宿泊し、働くこと3日目だったか、4日目だったか、妻が熱を出した。私は、症状を訊くだけで、それが陽性なのか、陰性なのかが判断できるようになっていた。私は、急いで荷造りを始めた。そして、ドラッグストアに行き、栄養ドリンクや、アクエリアスなんかを購入し、自宅の冷蔵庫に入れ、仕事に向かった。どうも体が本調子ではない、疲れが取れない、力が入らない。要は休みたいと、体が、心が、その両方が言っている。けれど、無情にも、38度ですと電話が鳴り、妻が喉の痛みを訴えています、と電話が鳴る。そのたびに肩に力が入り、背中が凝る。私は、妻が宿泊していたホテル、つまりは、私がもともと宿泊していたホテルに、今月二度目のチェックイン。おそらく、今月は、ほぼホテルで生活することになる。ホテルのエレベーターに乗り、帰ってきたという感じすらする。10日以上宿泊することになりそうで、一泊7,000円とすると、10泊で70,000円ということになり、会社持ちではなく、自己都合になる可能性が高く、70,000円も出せば、それはソファとか、いいものが買えるのではないかと頭をよぎり、できるだけ節約しようと、携帯片手に、ホテルを探す。札幌住所不定。そう名づけよう。