どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

 何やら流れが悪い。調子が悪い。問題が立て続けに起こるから、流れが悪いと思うのか、流れが悪いと思うから、問題が起こるのか。問題山積みとはこのことだ。

 知らず知らずのうちに、肩に力が入っているのだろう。肩と背中の張りがひどい。身体を整えようと、いつもの治療院に向かった。

 少しばかり時間があったので、治療院の近くで車を停め、読みかけの鈴木大拙『禅とは何か?』を読む。

 “われわれが精神的不満を感じるということには、その半面にすでに満足しているということをも同時に意味しているのであるということを忘れてはならぬ。答は問の中にある。鈴木大拙『禅とは何か?』p12"。

 これ、これ、この感じと思った。一度、読んだだけでは理解できない。何度か、咀嚼する必要がある言葉が最近の好みである。と思ったと同時に、職場の部下が、音なき音に耳を傾けよ、と合気道の先生に昔、言われたのを思い出したと、業務日誌に書いていて、わかるようでわからないが、何か大切なことを伝えようとしているのはわかる、と思ったことを思い出した。

 治療院の先生(先生と呼ぶのは好きではないが、先生と呼ぶのがわかりやすいので、そう呼ぶことにする)も、合気道を習いたいと思っていた過去があり、時々、合気道の話を施術中にする。施術している手を止めて、身振り手振りを交えることもしばしば。今回は、合気道の話ではなく、ムーンウォークの練習をしているんだよね、と実演をしていた。

 施術が終わったら仕事をしようと思っていたけれど、睡魔に襲われ、休みの日くらいちゃんと休もうと、自宅に帰り、昼寝というか夕寝をし、禅についての雑誌をぺらぺらとめくった。

 スティーブ・ジョブズの「ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ」という言葉が良いな、と思った。