どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

2007-01-01から1年間の記事一覧

if

「やっぱ、ここは集中できるなぁ」 2年前か。この場所で、俺は真剣な顔をして、 自分の自伝を書き綴った。 ひさしぶりに、テリヤキチキンバーガーを食おうと思って注文をしたのが、 テリヤキバーガーだったことに気づいたのは、 席についてからだった。 「チ…

『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎:新潮社

広瀬川、中央公園、大学病院前・・・。 俺が大学生活、過ごした街。仙台。 仙台の街が舞台となる小説を書く伊坂幸太郎。 この小説を手に取った友達は、 俺と同じように、その街のことを思い出しているだろうか。 その本の帯びには、「精緻極まる伏線、忘れが…

野球馬鹿論〜北京オリンピック・アジア予選篇〜

「すげぇ」 テレビの前、サブローのスクイズを観ながら声を出した。 これで2-2の同点。 星野監督のすごさを、まざまざと観た気がした。 三塁にランナーが進塁した時、俺もスクイズを考えた。 ただ、その場面は満塁。 満塁でのスクイズは外された場合、一気に…

84PROJECT EXHIBITION

art

俺の家には、一枚の絵が飾ってあって、 友達が遊びに来た時には、 「カッコイイだろ?」って、 自慢気に、その絵を見せる。 だからって、俺が描いたわけではなく、 新潟市で出逢ったIMPORさんが描いたもの。 「絵を部屋に飾りたいなぁ」って思ったのは初めて…

十年来の友と過ごした南の海で

空は鉛色。 枯葉を一気に落とすかのように、「ビュウ、ビュウ」と風が吹く。 左右に揺られる木に、鴉が一匹。 「さみぃだろうな」と、俺は窓越しに、その鴉を眺める。 風が冬をつれてくるみたいだ。 北海道にも、雪が積もった頃だろうな。 夜の訪れも、めっ…

「ARTs*LABo ポストカード展 02 -下北沢-」に参戦決定

今月も金がねぇな。 大抵、俺の足を引っ張るのは金だ。 以前、本だったかで、読んだ話。 金は水の流れのようなもん。 一カ所にため込んでおくと、腐っちまう。 一理ある。 ただ、最近、思うのは、 ある程度の貯水をしていないと、枯渇しちゃう。 心の余裕ま…

野球馬鹿論〜2007日本シリーズ〜

「中日ドラゴンズファンのあいつは、さぞかし喜んでるだろうな」と、 一人の友達を思い出し、今日、賛辞を送った。 日本一は、53年ぶりっていうけれど、 日本シリーズには、時々、進出していたから、 そんな感じを受けない。 ちまたでは、最終戦に先発した山…

秋に観る桜も、またよし。

子どもの頃、絵を描くのが好きだった。 漫画を描くのは、特に好きだった。 紙の上で繰り広げる、自由な世界。 紙の上では、4番でエース。 反対に、人の絵を観るのは、苦手だった。 大学の頃、一度だけ美術館に行ったんだけど、 何がすごいのか、わからなかっ…

今年、アメリカに渡り、メジャーリーグのマウンドに立った桑田真澄投手。 桑田投手の野球道具には、「心」という文字が刺繍されている。 その桑田投手が、現役を続けるか考えている時に、 日米対抗大学野球を観に行った。 大学生が野球をしている姿を観て、 …

風来坊

子どもの頃、「あんたは、風来坊みたいだ」と母ちゃんは俺に言った。 意味がわからなかったけれど、響きはかっこよかったから、良しとした。 またある日、母ちゃんが、俺に「あんたは、鉄砲玉だ」と言った。 また意味がわからなかったから、母ちゃんに、「ど…

燃える

「燃えてる!燃えてる!」と慌てた顔の家庭科教師。 調理実習の時、俺のエプロンは燃えた。 俺がまだ、中学生の時の話だ。 「そういえば、あの時、作っていたのもハンバーグだったっけ。ハンバーグは、揉む回数で、旨みも変わるんだったな」と、 俺はあいか…

ジャイアンツ愛

「4番、サード・・・・、原」 俺は、子どもの頃、「4番サード、原」に憧れ、 サードというポジションにこだわり、4番を目指した。 そして、高校球児の時に実現する。 その原監督、就任1年目。 「ジャイアンツ・・・愛!」 今から5年前、力を込めて、「ジャイ…

ハゲタカと不死鳥

今、俺が被りたい帽子は、キャップかハットかと言えば、ハット。 「男はつらいよ」に出演していた渥美清が、かぶっていたのがハットで、 「探偵物語」に出演していた松田優作が、かぶっていたのもハット。 帽子をかぶりたい話と映画にはまっている話を周りに…

みっともないのが・・・

俺の服選びは、「似合うよりも、まず着たいものを選ぶ」というのが基本にある。 ただ、これは「似合わん」と、 あまりにも似合わない自分にびびって、 即効やめたものがある。 それは「白いズボン」。 俺が、中学生の頃、 「ホワイトジーンズ」がはやってね…

黒いダイヤモンドと新しいダイヤモンド

俺は小学校3年生まで学校のストーブは石炭だった。 日直は、体育館に石炭を取りに行く。 スコップで、バケツ一杯に石炭を入れ、2人で運ぶ。 小学校4年生の時に、新校舎になるのだが、 「どんな教室が良い?」と先生に聞かれて、 「教室が野球場だったら良い…

雨上がりの虹の空に

「それで、俺のことは何て紹介したのよ?」と俺は電話口で友達に聞いた。 「お馬鹿ちゃんだから、絶対おもしろいって言った」 「何だ、そのお馬鹿ちゃんって!そんな紹介の仕方があるのかよ・・・」と落胆しながら、俺は友達に問いつめる。 何となく、「お」…

偉大な人

さりげなく、ばあちゃんが履きやすいように、靴を置いたり、 さりげなく、ばあちゃんの横に立って、寄り添ったり、 そんな、いとこの姉ちゃんや兄ちゃんの姿を見ていて、 「ばあちゃんを好きなのは、俺だけじゃないんだなぁ」と、 当たり前のことを改めて感…

やっと

1週間に及ぶカレー週間を終えた。 最初の3日間は、カレーうどん。 最後の3日間は、カレーライス。 震災にあった時に、親から送ってもらった「さとうのご飯」。 「食べるところがないな」と思いきや、 ここに来て、カレーのライスとなった「さとうのご飯」。 …

閻魔大王

ある夏の日に、友達と「閻魔大王」について話をした。 俺は、閻魔大王は、かなり怒ってる顔で、 地獄に堕ちた人が、めっちゃ怒られてるように見える。 その友達は、俺の話を聞いた後に、こう言った。 「うる覚えだけど、閻魔大王の表情は、苦悩している表情…

食い物と金

家族で焼き肉を食べている時に、 母ちゃんが子どものために肉を焼き、 子どもが食べ終わった頃に、 食べ残りのような肉や多く残った野菜を食べている姿を思い出して、 「母ちゃんはすげぇな」って改めて思った。 俺は、食い物と金に関することは、 人間のい…

気づけば、数年ぶりに立つ

何年ぶりだろうか。 台所に立ったのは。 「食器も使わないし、いらねぇな」と思っていた昨今。 何せ、仕事からクタクタで帰ってきたところ、 飯を作るという行為がめんどくさい。 飯を食った後に、皿を洗うのが、更にめんどくさい。 「家事で一番嫌いなのは…

流した涙と流した汗の後に

俺の母ちゃんは、テレビの前で、高校野球を観ながら、 「ここで、ホームランを打つと同点だね」とか、 「ここで、ホームランを打つと逆転だね」と、 常にホームランを意識して、高校野球を観戦していた。 子どもの頃は、俺も「そうだな」と思っていたけれど…

七夕のような夜

北海道の七夕は8月7日に行われる。 「8月7日って、七夕っぽくねぇな。何で、北海道は1ヶ月遅れなんだろう?」って、 疑問に思っていたけれど、どうも新暦と旧暦の関係らしい。 北海道だけの話かと思っていたら、 仙台も8月7日。 俺の予想では、仙台より北上…

『映画篇』金城一紀:集英社

映画篇の最後の物語である「愛の泉」を読みながら、 「ばぁちゃんの話はやばいな」と、 涙目になりながら読んだ。 やっぱ、おもしろいよ、金城一紀の本わ。 この本は5つの短編集からなっている。 短編集は、あんまり好きじゃないんだけど、 5つの短編集が…

めった打ち

「実家に帰省する前に、部屋掃除でもしておこうか」 と毎回の如く思うんだけど、 今回の帰省前の最後の土日、 やっぱり同じことを考えた。 が、しかし。 「ちょっと待てよ。部屋掃除の前に、ここにある流木をキャンドルたてにでもしようか」 と出来た写真が…

俺等もジャッキー・チェンが好きだった

「今年は、あんたが作ったパンダちゃんTシャツを着たいから作って」と、 頼まれていたデザインがやっとできた。 北海道の夏が終わるのは早い。 お盆に帰省する時までには間に合わせたい。 パンダちゃんの話は、この楽雲庵塾でも、 何度か書いたことがあるん…

その小包にユーモアを詰めて贈る

「1つ辛いことがあったら、また連絡をちょうだいよ。1回、笑わすからさ」 そう言って、異国の地で、奮闘している友達と電話をしたのが数ヶ月前。 そして、先日、再び電話をした。 俺は、数ヶ月前に言った、言葉を覚えていたけれど、 友達が辛い話をしている…

贈り物

楽雲庵塾展のために作った「花のついた帽子の物語」という作品。 そこに登場するおじいちゃんは、 写真ができあがることを楽しみにしてくれていて、 どうせなら綺麗な形で渡そうと、 贈り物バージョンを作っていた。 できあがったのが、上の写真。 今日、渡…

イインダヨ

「私があと20歳若ければ、あなたと結婚したかったわ」と言われるくらいの男になりたい。 俺は、その言葉を、かなりの褒め言葉なんじゃないかって思っているけれど、 今のところ、言われたことはない。 先日、4号生筆頭の友達との話しを書いたけれど、 今日…

4号生筆頭誕生

「想像以上にきたねぇな」と、俺の家にあがって、友達が発した第一声。 「地震のせいだ」と、俺は用意していたセリフをはく。 「地震と関係ないだろ?」と言いながら、友達は、風呂場を眺める。 「いや、地震のせいだ。今日は、目をつぶって、我慢して入れよ…