どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

プロ野球選手

 鈴木忠平『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』がすごいおもしろかったので、鈴木忠平『清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実』も読みたくなった。

 清原が甲子園で打った13本の本塁打。清原に打たれた一人ひとりの投手のインタビューとその後の人生が綴られていた。読んで思ったのは、清原は、まさしく怪物で、まさしくヒーローで、まさしくスターだということ。

 で、そのインタビューを読んだ後に待っていたのは、文庫版特別寄稿として掲載されている清原からの手紙だった。この手紙を清原本人が書いたのだろうかというほど、心打たれる手紙だった。これから買う人は、文庫版を買った方が良い。

 そこには、怪物でもなく、ヒーローでもなく、スターでもない、素の清原というか、等身大の清原というか、人間、清原がいて、清原が、そのインタビュー記事を目にしたのは、覚醒剤で逮捕されて保釈されたあとのことだったらしく、清原は、そのインタビュー記事を読んで、涙が止まらなかったという。生きる勇気を与えられたという。

 清原の手紙のあとは、著者のあとがきがあり、この本の原型となったNumber908/909/910号に掲載された『清原和博13本のホームラン物語』が書かれるに至った物語が書かれていた。私も当時、Numberを読んだ。覚醒剤で逮捕された有名人は、どちらかというと腫れ物に触れるように取り扱われることが多いけれど、Numberからは、がんばれ、清原というのがすごい伝わってきて、いち野球ファンである私に伝わってくるのだから、それは清原にも当然伝わったのであろうことは、容易に想像がつく。

 鈴木忠平『清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実』を読んだあとに、たまたま開いたYouTubeに『イチロー独占インタビュー「イチローさんが高校生と向き合う理由』というのを見つけて、携帯がカメラなんかで、私の行動を監視していて、提案してくれているのか、はたまた、今日の私のアンテナがたまたま野球で、その動画が目についたのかはわからないが、私は、その動画を見ることになる。

 イチローが野球を語っている姿は、野球の求道者のように見える。私は、もっと見たい、もっと見たいと思い、そういえば、コンビニで陳列されていたNumberの表紙がイチロ-

だったことを思い出し、購入した。

 

 

 

現代思想をもっと知りたくなった

 Anorakcityで購入したデニムパンツを履いて仕事に行った。ただ新しい服を着ているだけなのに気分が良かった。空気を入れ替えるように、定期的に服を入れ替えるのも良いかもしれない。

 今年度始まってすぐに新型コロナウィルス関連で、私はホテル住まいを一週間することになった。せっかくなら札幌住所不定と銘打って、毎日、ホテルを変えようと思った。ホテルから職場に行く。旅行なのに仕事と言うが新鮮だった。ただ、3日目にして、ホテルを探すのがめんどくさくなり、断念。同じホテルに4連泊した。その時、服は、キャリーケースに入るだけ持っていれば良いのではないかと思った。日にちにして5日分。

 ホテル暮らしで本を読む習慣ができたのか、読みたい本に立て続けに出会っているせいなのかはわからないが、ここのところ、よく本を読んでいる。

 この前、読み終わったのが、千葉雅也『現代思想入門』。デリダドゥルーズフーコー。何となく名前を知っている程度の人たちだったけれど、現代思想は、二項対立で物事を捉えないだったり、差異に注目する哲学だったりという紹介のされ方をしていて、もしや今の私に必要なのでは、と思ったし、『現代思想入門』で紹介されていた本をいずれ読もうと思った。それにしても、なぜ、哲学は、こんなに難しく書かなければならないのだろうか。私は、原文を読んでも理解できないのなら、入門書ばかりを読み、少しでも、その哲学者たちが考えていたことに近づければ良いんじゃないかと思っている。

 

 

 

 

 

パワーポイントをやめることにした

 仕事に行くかのようにコメダ珈琲店に行き、アイスコーヒーを注文する。習慣というのは、すごいもので、朝起きて、ひと段落すると、コメダに行くかな、という気持ちになっている。 

 朝7時から開いているのが大きいのだが、コメダで仕事をするとすこぶる捗る。本を読んで飽きたら、パソコンのキーボードを叩き、飽きたらまた本を読む。

 今年度になって、パワーポイントの資料を作るのをやめた。パワーポイントではなく、ワードで資料を作成して、それをスラックのチャンネルに定期的に掲載し、部下がいつでも読めるようにしている。というのも、あとで読み返した時に、パワーポイントだと、ここどんな内容だっけとなるので、ワードのほうが読み直すのには良いだろうとなった。ちょうど、その頃、『アマゾン最強の働き方』を読んでいた頃で、アマゾンでも、パワーポイントを禁止しているらしく、こうして、書いている現在、『アマゾン最強の働き方』を読んだ影響で私もパワーポイントをやめたのか、私が、自分でパワーポイントよりもワードのほうが良いと判断したかの記憶が曖昧だが、どちらでも良いので、兎に角、私は、ワードで私の考えを打っているのである。ちなみにアマゾンでパワーポイントを辞めた理由は、パワーポイントだと、大したことでもないのに、大したことのように見せれるし、聞いている側が、先回りしてしまうからというような理由だったと思った。

 私のイメージするところは、ノムさんこと野村克也監督の野村ノートをイメージしており、ただ、私の苗字にノートと名前をつけるとなんかかっこ悪いし、タイトルは今のところないのだが、もはや、一冊の本を書いていく勢いで、書いている。その量が逆に、部下が読まなくなる原因を作るのかもしれないが、そこは、とりあえず、できるだけ文章化をして、あとでどうだったかを考えることにしようと思う。

 

 

マダラのフライも美味しいよ

 プロ野球が開幕した。テレビでは、日ハム対ソフトバンクのテレビ中継が流れていた。予想に反してというか、予想外というか、日ハムは、4回表に石井のホームランで1点を先制し、その1点を守り続け、投手は、5人目の堀が投げていた。明日の予告先発も堀だった。BIG BOSSこと、新庄に驚かされる。こうして集中して試合を観ているのは、プロ野球が開幕したからというよりも、新庄野球が観たいからかもしれない。新庄が監督に就任した時は、大丈夫?と思ったけれど、みるみるうちに、魅了された。オープン戦で、内野手が外野を守ったり、選手に監督代行させていたのは、良いアイディアだと思った。テレビは気になるところで野球中継が終了した。これが野球中継だと思った。

 自室に移動し、携帯では、プロスピAを開いて、日ハム対ソフトバンクの続きを確認しながら、こうしてブログを書いている。まだ1点差で勝っているけれど、ハラハラする試合展開が続いている。今日、勝ったら、日ハムにとって、おもしろい一年になるような気がする。と、書いているところで、8回裏、ソフトバンクに4点を入れられた。もう少しだったのにという悔しさが、明日につながるような試合だった。

 今日は、妻も仕事が休みで、2人で出かけた。春を感じる日だった。妻が、行きたいと言っていたヒシガタ文庫に行ったのだが、購買意欲を駆り立てられるセレクトと配置で、欲しい本を全てレジに持っていたら、1万円を超えていた。そこで買った本の話は、また、後日することになるだろう。

 昼は、喫茶店で食事をすることにした。携帯で調べて行った初めての店だった。店内に入ると、テーブルは、全て、お客さんで埋まっていて、びっくりした。おばあさんが、お客さんに、まだ、注文した食事が来ていませんか?と訊き、すみません。今、急いで作りますと謝り、キッチンに入っていった。ホールは、70代後半のおじいさんが担当しているらしく、レジを売ったり、食器を片付けたりしているが、おじいさんもおばあさんもてんてこまいだった。おじいさんは、足が悪いようだった。ホールを一人でするのは大変だろうに、何なら、食器の片付けくらいなら手づたっても良いな、とその様子を眺めた。この様子だと、いつ注文を取りに来るかわからないといった感じだったが、悪い気はしなかった。それは、おじいさんとおばあさんの醸し出している雰囲気からだった。のちに、おじいさんとおばあさんの娘さんと思しき人もキッチンから出てきてテーブルを拭いていたので、どうも3人の家族経営のようだ。娘さんが念願の喫茶店を開いたけれど、思いのほか、お客さんが来て、お父さん、お母さんにお願いする形となり、お父さんは、俺は、無理だよ、と返したが、お母さんが、つべこべ言っている場合じゃないでしょと、2人は手伝いを始めた絵が浮かんだ。

 おばあさんが、メニュー表と日帰り定食のメニューが書いてある小さなホワイトボードを持ってきた。迷っている妻に、おばあさんが、マダラのフライも美味しいよ、と言っているのを訊き、こういう接客好きだな、と思った。自分の提供しているものをお客さんに薦められるのは良い。私もそうでありたいと思う。

 

コンセプトのつくりかた

 次年度の事業計画に取りかからなければならないのに、どうもやる気が出ない。やらなければならないことがあると読書が進む。蔦屋書店でみつけた玉樹真一郎『コンセプトのつくりかた』を読んでいる。

 コンセプトがあると、事業計画が作りやすいというのが、ここ数年の私の感触である。次年度の事業計画をつくるにあたり、気分が乗らないのは、このコンセプトがよくないのだろうと思うに至り、そもそもコンセプトを正しく使えているのか、例えば、コンセプトとテーマの違いって何だろうかと迷走しだし、そんなことを考えているところに、蔦屋書店で、私のアンテナに引っかかったのが本著であった。

 玉樹さんは、Wiiのコンセプトワークから、ハードウェア・ソフトフェア・ネットワークサービスの企画・開発全てに横断的に関わった任天堂の職員とのことだった。

 コンセプトを作る第1ステップは、悪口を吐き出してもらうということだった。その悪口の中には、その人が持っている切実な願いが眠っていて、その切実な願いこそが、何かを猛烈に好きにさせる力を秘めているという。

 コンセプトとは、違うことが私の頭の中に浮かんだ。どういうことかというと、ここ数年、私は、意識的に前向きさをみつけることが大切だと思ってきたし、発する言葉も意識的に前向きな言葉を使うことが大事だと思ってきたけれど、どうも、前向きさだけではうまくいかない感覚があって、前向きさばかりを追求すると、人によっては苦しさに繋がっている感じがしていた。

 ただ、後ろ向きに引っ張られて、深みに嵌っていく経験を私はしているみから、やはり前向きさをいかにみつけていくかは大切で、前向きさというのは、人に押しつけられるものではないのだろう、と書きながら思ったりする。本著でも書いてある前向きで生産的でポジティブな発言を無理に求めたりすれば、仲間が貴重な悪口を言えなくなってしまうということに何かヒントがあるのかもしれない。

 読み進めながら、事業計画のコンセプトというか、盛り込みたい要素みたいなものが頭の中に浮かんできたから、ノートをカバンから取り出し、ボールペンで書き殴る。書き殴りながら、この視点抜けていたよなあと気づき、今度、チーム内で、みんなでワークショップをしてみようとか思ったりする。

 本著に、想像を超える、というキーワードが出てきて、近年、私も大切にしているキーワードだったので、そうそう、と思いながら、思考が脱線していく。誰かに喜びや感動を与えるのは、想像を超える必要があり、想像を超えるとなると、難しい、大それた感じもするけれど、要は、大きく想像を超える必要もなくて、相手が当たり前だと思っていることを少しでも超えれば良いというか、そんなイメージ。現在の私のプロの定義は、この喜びや感動を与えられるの人だと思っている。

 

 

今いる仲間でうまくいくチームの話

 職場の後輩が相談したいことがあると言っていたのが気になり、まん延防止等措置とか言ってられんな、と思って、ご飯を食べにいこうと電話すると、今日、良いっすか、と言うので、ご飯を食べにいくことにした。

 18時半頃に後輩から電話が来て、まん延防止等措置で、どこの店も20時で終わるので、職場で弁当食べながらで良いですかと言われ、そうすることにした。

 後輩が働く拠点に到着すると、セイコーマート豚丼とカツ丼がテーブルにあり、どれが良いですか、と訊かれ、私は、豚丼を手に取り、お茶のペットボトルを受け取った。

 いつものように俺の話ばかりになっちゃうから、相談したいことを先に聞くよ、と言うと、相談することを忘れた、と言う。仕事探しをしている話をしているときに、相談したいって言ってたでしょ、と私は言ったけど、どうも覚えていないと言う。まあ、良い。私たちは、こうして定期的に、仕事の話からマンガの話なんかを、ご飯を食べながら、脈絡もなく話をする。

 仕事の話は、組織運営の話が多い。その日の後輩は、『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいくチームの話』を引用して話をしているのを訊き、その本の話、前もしてたのを思い出した。宇宙兄弟を読んでいないにもかかわらず、『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいくチームの話』を読んだと言う。今いる仲間というところが良いですよね、と言っていた。

 そこまで言うのなら、私も読んでみようと思って、長尾彰『宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいくチームの話』を買った。

 チームづくりを目的にせず、成長できる仕事の仕組みを考えていこう、という考え方が良いと思った。仕事を通じてチームを育む16の条件というものを私も実験的に取り入れてみようと思っている。

 

とんねるず世代

 たまたま開いたYouTubeで、木梨憲武のRED Chairが表示されていた。

youtu.be

 

 中学生、高校生の頃、テレビをつけると、ねるとんだったり、みなさんのおかげでした。がやっており、毎週のように、当たり前のように観ていた。年を重ね、私は、あまりテレビを観なくなり、YouTubeもそんなに観ていなかったけれど、たまたま開いたYouTubeで、石橋貴明のRED Chairが表示されていて、とんねるずは死にました、というセンセーショナルな言葉から、その動画を開いた。中学生、高校生の頃に観ていた石橋貴明とは違う一面をそこで観て、私は、再び、石橋貴明が観たくなった。

 

youtu.be

 YouTubeでやっている貴ちゃんねるずをたまあに観るようになった。いくつか好きなシリーズがあるけれど、アラートランというシリーズが好きだ。新型コロナウィルスで大変な飲食店を救うというシリーズで、石橋貴明の人柄がテレビ以上に観られた感があって、テレビより、YouTubeのほうがおもしろいと思った。時々、涙流しながら、観ている。

 

youtu.be 

 木梨憲武のRED Chairで、石橋貴明が言ったとんねるずは死にました、と言ったことに対して、(石橋貴明の発言を聞いて)死んだんだあ、と俺も思いましたよ。俺は死んでないよ?と思いませんでした?とインタビュアーが木梨に訊く。いや、貴明も死んでないでしょ、と間髪を入れず木梨は応える。

 私は、とんねるずの2人が元気だと、なぜか嬉しい。他の芸能人にはあまり感じない感覚だ。やっぱりとんねるずが好きだな、とんねるず世代だな、と思った。