どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

教える者が絶対に言ってはいけない言葉

 たまたま、だらだらと見ていたYouTubeで、教える者が絶対に言ってはいけない言葉が紹介されていた。野村克也のインタビューの切り抜きのようだった。その言葉とは、お前、そんなこともできないのか。

 もしかしたら、私は、言ってるかもしれないな、と思った。言っていないにしても、そう思っているかもと思う時点で、態度で伝わっているのかもしれないな、と思った。ここ最近、一人の部下が、立て続けにミスをした。この2年間、やってきたことはなんだったんだろう、と腹の虫が治らない。なぜ、こうも立て続けにミスをするのか。わかっていてやっているのか、はたまた、わからないからやっているのか。もっと細かく指示を出すべきなのか。もっと自分で考え、行動して欲しいというのは高望みなのか。そんなことをぐるぐると考えている。

 話変わり、最近、読んだ一冊。豊田道倫『キッチンにて2』。日記屋月日のウェブサイトから購入した。雑文と日記と未発表歌詞が掲載されていて、以前、読んだ豊田道倫『あった一行だけの詩を、あのひとにほめられたい』が良かったから、買った。今回も雑文が特に良かった。おもちという猫との物語が良かった。私が猫好きだというのもあるのだけど、猫が布団に入ってきた嬉しさと言ったらないよなあ、と猫が布団に入ってきたことを思い出しながら読んだ。

 それにしても、ここのところ集中して本を読むことができない。本を読んでいないからなのか、ブログを書く手もどうしても遅い。

戦争反対

 若かりし頃、遠い異国で起こっている戦争よりも、身近に起こっているいじめのほうが重要なんじゃないかと思っていたけれど、比べるものではなく、どちらもなくなれば良いという話なだけだった。

 ウクライナ情勢を毎日のようにニュースやネットで探しては観ている。ウクライナ人が涙を流している映像を観て悲しくなる。ウクライナ人が言った、なぜ世界は助けてくれないのか、という言葉が自分にも向けられているような気がして、申し訳なくなる。何かできることはないかと考えたけれど、思いつかなかった。せめて、戦争反対と叫び続けることと、戦争が早く終わりますように。ウクライナの人々に平穏が戻りますように、と祈っている。

 ここのところ、休みの日に外に出ることは稀で、というのも、新型コロナウィルスが、ここ北海道にも感染拡大していて、意識的に外出を控えていたれど、そんな日々を繰り返していたら、めんどくさいが体から溢れ出し、やらなければならないことも先延ばしにして過ごしている。

 良い加減、薬だけはもらいに行こうと、アパートを出て、車のハンドルを握り、病院に向かっている途中で、給料日が過ぎていたことに気づき、銀行と郵便局により、キャッシュカードを使うのに財布を出すと、思いのほか小銭が多いので、入金をして、ATMから出てきた紙を見て、¥110?となり、何か手数料的な書き方だな、と思ったところで、既に遅しで、そういえば、いつしかのニュースで、小銭を入金するのに手数料がかかると言っていたのを思い出した。200円ほどの入金で110円の手数料を払うなんて、と暗澹とした気持ちになり、再び、車のハンドルを握り、病院の受付で、健康保険証と診察券を出したところで、水曜日は新型コロナウィルスのワクチン接種のみの日となっています、と言われ、つまりは薬を受け取ることもできず、自宅に帰ってくるという形になった。

 

 

サッカーマンガ部門第1位。

 オススメのマンガを教えてくださいと訊いておきながら、そのマンガ、前回も訊きました。サッカーマンガ以外でお願いします、と答えたことを、今度、会った時に謝ろうと思った。

 3巻を読んだところで泣き、あっという間に25巻まで読み終わった。そのマンガの名は、小林有吾アオアシ』。これまで読んだサッカーマンガ第1位。と言っても、そんなにサッカーマンガを読んだことはないけれど。そこまでサッカーが好きではないのに、ここまで夢中になって読みたくなったのは、なぜだろう。

 愛媛県出身の中学生が、高校生になるタイミングで、東京のJユースに入り、プロのサッカー選手を目指すという物語。主人公が成長する物語として読むのも、もちろんおもしろいのだが、そこは他の漫画でも同じ。アオアシのおもしろさは、その他に2つあると思う。一つ目は、家族やチームメイトとの人間模様。魅力的な登場人物が多い。ヒールとして登場していた先輩が、物語が進んでいくうちに頼りになる先輩に見えてきたり。私だったら、そういう人と出会ったらできるだけ関わろうとしないけれど、主人公の青井は、学ぶべきことがあると思えば、そういう人たちにも教えを乞う。サッカーのうまさだけではないキャラ設定というのか。魅力の2つ目は、第2の主人公と言っても良いユースチームの監督である福田の存在。存在というかチームマネジメント。アオアシに限ったことではないが、私は本を読みながら、よく仕事のことが頭を過ぎる。マンガでも同じで、サッカーマンガという全く仕事と関係がなくても、時々、仕事の場面で使える言葉と出会い、携帯電話にメモをとる。例えば、作中に出ていた言葉で、”自分でつかんだ答えなら、一生忘れない”というのがあって、それは、部下に何かを伝える場面に自分に言い聞かせる言葉だったりする。

 ヒロインの女の子が、主人公の青井と監督の福田の目が似ているという場面があって、それは自信に溢れた目だという場面があって、私は、一人の知り合いを思い出した。目に力がある。それは、自信なのかもしれないな、とその場面を読みながら考えていた。

 今日は、アオアシを読みながら、北京オリンピックスノーボードハイフパイプをテレビで見た。平野歩夢を観たいと思っていた。2回目を滑り終えたところで、実況が、「人類史上最高難易度のルーティンだ!」と、叫んでいるを聞いて、金メダルだ、と思った。点数が出て1位ではなかったので、あれ?人類史上最高難易度なのに?3回目を完璧に滑っても、金にはならないの?と思った。3回目も完璧で、胸が熱くなった。決めなければならないという場面で、決めることの凄さ。

 

このマンガがおもしろい2022

 意識せずに、疲れたあ、と何度となく呟く日も珍しい。まさしく疲労困憊で、次の日が休みで良かった。

 朝起きて、除雪をして、マンガを読んでいたら寝ていて、遅めの昼食に、いつものラーメン屋に行き、醤油ラーメン大盛を食べ、その足でTSUTAYAに借りた本を返して、また新たなマンガを借りて帰り、マンガを読んで、一日が終わった。

 というわけで、今日も、そんなマンガのことを書く。まずは、諫山創進撃の巨人』。今更。以前も読んでいたのだが、話についていけなくて読むのをやめた。が、先日、テレビで、何巻までだったか、〇〇巻までは、絶対読んで、という紹介のされかたをされていて読んでみたくなった。おもしろい。読みながら、フィクションではあるが、フィクションではないような感覚となった。現在、25巻を読んでいるところで、あと9巻で完結するのか。どうなるのだろう。

 続きまして、山口つばさ『ブルーピリオド』。芸大を目指す高校生の物語で、会社の後輩から、猛烈にプッシュされたマンガ。TSUTAYAでは1,2冊ずつ借りてきて、今も読んでいる途中ではあるが、ところどころ交わされる言葉が良くて、携帯にメモしながら読んでいる。

 好きなことは趣味でいい。これは大人の発想だと思いますよ。頑張れない子は好きなことがない子でしたよ。好きなことに人生の一番大きなウェイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?好きなことをする努力家は最強なんですよ。山口つばさ『ブルーピリオド』1巻

 をのひなお『明日、私は誰かのカノジョ』。主人公の女性が、デートをするバイトといえば良いのか、バイトで誰かのカノジョをしている。こんなサービスは実在するのだろうか?東京とかにあるのだろうか?感情移入しながら読んでいる。

 

 

雪女

 北海道には珍しく水分を多く含んだ重い雪が降った日でした。信号待ちだったか記憶は定かではないのですが、車が道路上で、少しの間、停まっているときのことでした。助手席の窓を、こんっ、こんっ、と、女性がノックしました。車の窓を開けると、女性は、コンビニまで乗せていただけないでしょうか?と私に言いました。歩くには辛い天気だと思い、どうぞ、と、私は言いました。女性は、車に乗り込むと同時に、マスクをしてください、と私に言いました。確かに(新型コロナウィルスの感染が心配だし)、と思いマスクをしましたが、どこか違和感を感じたのは、この車が私の車だったからです。直線にして500メートル先に、コンビニがあり、あそこのコンビニですか?と訊くと、あそこではありません、と女性は言いました。私は、その女性が指し示す道を走りました。親切なかたですね。どちらに行くのですか?と女性は私に尋ねました。女性といくつかの簡単な言葉のキャッチボールをしました。女性が、(札幌の)大通公園に行くことはありますか?と言いました。私は、はい、と、応えました。大通公園まで、乗せてもらえないでしょうか?と言いました。何か、おかしな展開になって来たな、と私は思いました。大通公園に行くには行きますが、いつ行くかはわかりません、と私は応えました。行くときで良いので乗せてもらえないでしょうか?と懇願されましたが、そうなると、私の連絡先を伝えることとなり、それはめんどくさくなることが予想されたので、断ることにしました。女性は悲しんでいました。女性が指し示した先には、コンビニがあり、女性をコンビニで下ろし、別れました。

マンガを読み一日が終わった。

 他人から、おもしろかったマンガの話を訊くのは面白い。たくさんオススメのマンガを訊いて、一日中、マンガを読んでいた。初めは、携帯でマンガを読めるアプリをダウンロードして、読んでいたのだが、一気、読みしたいマンガもあって、TSUTAYAからレンタルすることにした。発表する場が増えているのか、本当に、たくさんの種類の漫画があるなあ、と思いながら、TSUTAYAの本棚を眺め、十数冊を借りて来た。今日は、そうして読んだ漫画のことを書こうと思う。

 まずは、高橋ツトム『JUMBO MAX』。高橋ツトムは、よく読む作家の一人で、『SHIDOH』が一番好き。自宅の本棚にも並べられている。その高橋ツトムが描く『JUMBO MAX』。内容が、ED薬にまつわる話で、こんな内容をマンガにできるのすごいなあ、と思ってはいたけど、内容にあまり興味がなく、知ってはいたけど、読んでいなかった。薦める人がいたから、今回、改めてというか、読んだところ、おもしろかった。やっぱり高橋ツトムだなあと言った感じ。高橋ツトムの絵自体も好き。1巻からおもしろいけど、私は、3巻から、おもしろさが加速すると思っている。というか、3巻までしか読んでいないので、早く4巻が読みたい。3巻からの面白さは、主人公の意外性が垣間見れるところにある。

 これからの展開、どうなっちゃうの?といえば、高橋一仁『信者〜ファン』。 『信者〜ファン』は、他人から薦められたマンガではなく、携帯のアプリでたまたま見つけたマンガで、他人に薦められたのは、高橋一仁『オーダーメイド』。『オーダーメイド』もおもしろくて、TSUTAYAでは、全巻借りられていて、まだ読んでいない。『信者〜ファン』は、ある主婦が、あるバンドのボーカルの追っかけをし、ストーカー行為に及び、警察に捕まるところからスタートするんだけど、どのように犯行に及んだかという内容が、最初に知らされる内容と変わっていくところにある。

 もう少し、読んでから、寝よう。

教養

 昨年末に、今年、やり残したことを教えてくださいと言われ、免許証の更新です、と応えた。年が明け、気づけば、免許証の有効期間も残り10日を切り、めんどくさいとも言っていられなくなり、免許試験場へ免許証の更新をしに行った。ポケットには、瀧本哲史『2020年6月30日にまたここで会おう』を忍ばせ、ちょっとした合間に本を開いた。東大で行われた講義が収録されていて、参加者は二十九歳以下とのこと。瀧本哲史さんが、自分の自己紹介をしている場面で、私はエンジェル投資家であると言っていて、なんか、素敵な響きだけど、エンジェル投資家って何?となって、自宅に帰って来てからウィキペディアで調べると、創業間もない企業に対し資金を供給する富裕な個人のことである、と書いてあって、企業に資金を供給できるくらいの金持ちって、どれほど?と思った。時々、金持ちになりたいと思うことがある。お金があることでできることは確実にあるのも事実だから。金持ちになって、かっこいい使い方をしたいと思う。ただ、金持ちにはなれそうもない。だけど自分ができる範囲で、良い会社に投資はしたいと思う。

 本著を読んでいると、教養が大切だと言っていて、結構な人が教養が大切だと言っているから、そうなんだろうなあ、と思う。

 ブルームによれば、「教養の役割とは、他の見方・考え方があり得ることを示すことである」と。・・・。一見いますぐ役に立ちそうにないこと、目の前のテーマとは無関係に見えることが、じつは物事を考えるときの「参照の枠組み」として、非常に重要なんですよ。経済学しか学ばない人、学べないような人は、実際あまり役に立たないんです。見方が一方的だったり狭すぎて、学問の新しい理論やジャンルを開拓していくことなんて、できないんですよ。これは仕事でもおんなじです。瀧本哲史『2020年6月30日にまたここで会おう』p30

 自分の仕事も同じだ。スペシャリストは、狭い範囲の知識を深めるだけでは足りなくて、専門分野以外というか、ここでいう教養みたいなものを身につけていないとダメなんだろう。 

 パラダイムシフトの話もおもしろかった。パラダイムシフトは、世代交代で起こるというもの。間違った考えを一瞬で駆逐することはできなくて、すごい長い時間をかけて、結果論としてしかパラダイムはシフトしないというもので、確かに、正論で物事進むことって、そんなにないし、自分の考えを伝え続けるのってやっぱり必要だよな、と思った。一度や二度、反対されても、言い続ける。あいつ、まだ同じこと言ってると思われるくらいでちょうど良い。

 免許証の更新で、飲酒運転や居眠り運転により事故を起こした加害者や被害者が出ているDVDを観ながら、できることなら車の運転はしたくないな、と思った。

 免許証を更新した帰り道、仏教について、もっと知りたいなあとか考えていたら、インドは、ブッダを輩出した国なのに、なぜカースト制度ができたのだろう、と頭に浮かんできて、もっとカースト制のことを知りたいと思った。この前、丸山ゴンザレス『世界の危険思想』を読んだからだろう。