どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

VIVANT

 日曜日の朝、妻を職場に送り、コメダで読書をすることにした。朝、8時過ぎだというのに、すでに、コメダの入口に設置されている長椅子には、もう座るスペースがないほど人が座って待っていた。いつもは平日に来るから空いていただけで、日曜日となると、こんなに混んでいるんだと思ったけれど、同時に、日曜日の朝8時から、こんなに多くの人が活動を開始していることにも驚いた。別のコメダにするか、はたまた、スタバにするか、他にこの時間に開いている喫茶店があったか、車に戻り迷ったが、ここのコメダで待つことを選択して、再び、コメダに入り、入口に設置されている用紙に名前を書いて、再び車に戻り、昨日、伊野尾書店から届いた小川哲『君が手にするはずだった黄金について』を開いた。

 小川哲さんの本を読むのは、この本が初めだった。数ページを読みながら、この本、好きかもしれないというセンサーが反応する。

 彼女とつきあい始めというか、告白の場面になるのか、とにかく、彼女から誕生日プレゼントで、谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』をもらう場面がある。男性は、嬉しかったけど、どうして、このプレゼントを選んでくれたのだろうと質問をすると、彼女は、以前、片思いしていた読書好きな先輩に選んでもらったとのことだった。谷崎の初版本を渡されて喜ばない人とは付き合う価値がないよと言われた、と。 

 読みながら、私は、この前、友達に教えてもらったVIVANTのことを思い出した。普段、私は、ドラマを見ることはほとんどなく、直近で、見たドラマは何?と訊かれれば、NHK連続テレビ小説の「朝が来た」だった。というように、ドラマ自体を見たいという気持ちが、わかないのだが、せっかくだから、VIVANTを見てみようかなと思って、U-NEXTの無料期間で見ることにした。

 政府非公認の自衛隊のスパイ組織、別班の物語なのだが、話の展開が、上手くて、一気に引き込まれ、先週の一週間、寝不足になりながら、最終回まで見た。

 第9話を見ている時に、私がどんな人に憧れ、どんな人になりたいかを友達に話したことがないのに、、友達は、そこを理解してくれて、VIVANTを紹介してくれたような気がして、それも嬉しくて、友達に、メールでVIVANT、やばかったと感想のメールを送った。

 自分のことを理解してくれている、いや、自分の大切にしていることを理解してくれているというのって、嬉しいことなんだと知った。