どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

2023-01-01から1年間の記事一覧

悪口

私が自分に言い聞かせている言葉で、批評家になるな、批判される側に身をおけというのがある。そう言い聞かせているのに、人のことを悪く言うことは、ままあるな、と思って、なぜ、否定的になっちゃうんだろう、と考えていた。理由はいろいろあるけれど、元…

やめたほうが良いよ、と彼女は言った

色とりどりの靴下を眺め、手に取りながら、私の頭の中では、20代の一場面が自動再生された。 たまたま乗ったバスに職場の同年代の女性が乗っていて、その女性の隣の席に私は座り、世間話をしていたのだが、私の靴下を見て、なんで白なの?と言った。白なんて…

なくなって欲しくないもの

昼を過ぎ、外に出かけるのもめんどくさくなって、ゲームをしたり、YouTubeを観たり、本を読み、ダラダラと過ごした。今日の天気がわからない。帰ってきた妻が、車に雪が積もっていると言っていたので、雪は降っていたのだろう。 あなたの住む町、あなたの好…

好きなことをとことんやったら、変人扱いされる

車のバンパーの修理のため、ディーラーに来ている。1時間か、2時間になりますが、店内でお待ちになりますか、と受付の女性が私に訊いた。はい、店内にいます、と私は、椅子に座り、アイスコーヒーを受付の女性にお願いし、持参した武藤良子『銭湯断片日記』…

おおきなきりかぶ

自宅アパートの出入口付近には、時々、焼肉の匂いが流れてくる。アパートから徒歩1分のところに、地元住民が通うであろう店構えの焼肉店がある。外観からは、お客さんが入っているようには見えず、そもそも外から店内の様子を伺えない。ただ、流れてくる匂い…

クリニック・イン・ザ・モーニング

妻が、ネットニュースで、クリニック・イン・ザ・モーニングの医師がインタビューを受けている記事を読んだと私に話かけた。どのようなインタビューだったかは全く頭に入ってこなかったが、その病院名である、クリニック・イン・ザ・モーニングという名称が…

銭湯断片日記

伊藤茂次の詩集をネットで探したが、どこの本屋も完売。オークションか、メルカリで、どこかの誰かが、売ってくれるその日まで、ひたすら待たなければならない。手に入らないと、なおのこと欲しくなる。せめて伊藤茂次の詩集を出版した龜鳴屋で、他の詩集を…

笑え 泣け 無駄に生きろ 無駄に行け 喜べ 悲しめ 散り逝くならば 咲き誇れ

詩を書いていた友人がいた。私にも、詩をプレゼントしてくれたことがある。友人からお土産でもらった白虎刀にその詩は記されていた。木のおもちゃのような白虎刀だったけど、ちゃんと鞘に入っていたので、刀に記されていたその詩に気づくまでに6年の歳月が過…

自由研究

仙台に住んでいた頃、一ヶ月に一度、妻と少しだけ贅沢な外食をすることにしていた。行きつけの店は寿司屋、南欧料理、和食と三店舗あり、ローテーションしていたのか、その月に食べたいと思う店に行っていたのかは記憶が曖昧だ。その頃、行っていた寿司屋は…

カレーのイメージカラーはなぜ黄色?

運転する車の中から黄色いファミレスの看板が目に止まった。どうしてカレーのイメージカラーは黄色なのだろうか。カレーって、黄色というより茶色だろ。何か、企業のイメージ戦略か。カレーパンマンが黄色だったからか。ブログを書きながら、検索してみると…

手に入らないと、なおのこと欲しくなる

『頁をめくる音で息をする』藤井基ニで紹介されていた伊藤茂次の詩を読みたくて、伊藤重次と検索窓に入力した。 ・・・この男が書く詩がたまらなくいいのだ。あまりにも悲しみが突き抜けている。読んでいて明るい気持ちにはならないのに、何くそと無理やり絞…

彼の人生そのものが詩

四国一周をするために広島空港に降り立ち、尾道を通ったので尾道ラーメンを食べた。いや、尾道ラーメンは尾道ラーメンだったが、食べた土地が尾道だったかは定かではない。兎に角、尾道ラーメンが美味しかったという記憶だけは鮮明に残っている。『頁をめく…

定期的に怒る

のちに気づいたことなのだが、自分の感情というものは、こまめに、軽いうちに、誰かに伝えておいた方が、案外ぶあつい軋轢になりにくい。20年生きていたけれど、それまで私はこの事実を知らなかった。定期的に怒ったほうが、人は世界のきしみをなくすことが…

読むことと思い出すこと

地元は嫌いではないけれど、地元に帰りたいと思ったことはない。一言で言うと、近すぎる。近すぎると煩わしい。たまあに帰るくらいがちょうど良い。そう書くと、家族みたいだな、と思う。 地元を離れたのは、高校を卒業した年で、札幌で一年間、浪人し、大学…

弱り目に祟り目

一難去ってまた一難。なぜ、こうも問題が起こるのだ、という一日だった。思い起こせば、初夢は覚えていないのだが、目が覚めた時に、あまりいい夢ではなかったという感覚のようなものだけは残っていて、それから何日間か、今日も、良い夢じゃなかった、今日…

あなたは読んだものに他ならない。

「読む贅沢 私は本と旅に出る 6社合同フェア」という棚の前で、私は足を止めた。普段、あまり目にすることがない本ばかりが並んでいて、どの本も魅力的に映った。読みたいと思った時に買わなければ、もう読みたいと思った本のタイトルすらも忘れてしまいそう…

祖母との会話

『ユニマチュード認知症ケア最前線』NHK取材班 望月健を読みながら、2年前に亡くなった祖母とのやりとりのことを思い出していた。 それは、特別養護老人ホームに入所してからの祖母とのやりとりだった。 祖母は冷蔵庫に何か入っているから食べなさい、と私に…