どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

137番

 ディーラーから依頼のあった印鑑証明を区役所に取りに行った。発券機から整理券を取り、椅子に座り、私は、太田靖久『ののの』を読んだ。3月だからなのか、いつものことなのか、区役所は混んでいて、私は太田靖久『ののの』を読みながら、椅子で眠りこけていて、気づけば、待つこと2時間を過ぎていた。整理券番号は、必ずしも、数字の順番で呼ばれているわけではなかったので、私は、これから何人待てば良いのか、見通しが持てなかったが、どうも、私の番号である130番台が呼ばれる気配はなかった。機械の音声が、大変お待たせしました。176番でお待ちのお客様、6番窓口にお越しください、と呼ぶ。機械に謝られてもな、とその音声を聞く。待ちきれなくなって、総合窓口のところに行き、私は整理券を出し、いつ呼ばれるのでしょうか、と訊いた。総合窓口の職員が慌てている様子を見て、私の番号は、とうの昔に呼ばれていることがわかった。ディズニーランドのファストパスかのように、窓口に行き、印鑑証明はあっという間に発行された。

 

ののの

ののの

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