どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

しょうが焼き定食

 しんしんと重たい雪が一日降り続けた。そのような雪が降る中、私は、昼食を買いに、定食屋に行き、テイクアウトをして、職場に戻ってきた。ビニール袋を開けると、おかずと、味噌汁はあるものの、ご飯が入っていなかった。一瞬、おかずのみにしていたっけ、と鳩が豆鉄砲を食ったようになったが、味噌汁がついているのだから、ご飯がついていないのはおかしいではないか、と我に返り、今更、こんな雪が降る中、何十分も、ご飯だけを取りに向かうことを考えると、少しばかり怒りがわき、ご飯を持ってきてくれ、と店に苦情を言うところを想像したが、それは、大人気ないと、冷凍ご飯を温めた。

 一日の終わりに事務所に戻り、部下に、そういえば話したいことあるって言ってたよね、この前、自分の話だけして終わっちゃったから、と声をかけると、うまく話せるか自信がないので、今、書いています、とのことだった。あんまり長いのは、読まないよ。めんどくさいから、と伝えると、4枚になっています、とのことだった。書きながら頭を整理できるね、と伝えた。

 仕事を終え、自宅の玄関に入り、ドアを開けると、妻が勉強をしていた。3連休だと言うのに。2月上旬に国家試験があるので、そのための勉強で、私も1月下旬に国家試験がある。ああ、俺も勉強をしないとなあ、と呟きながら、阿久津隆『読書の日記 皮算用/ストレッチ/屋上』を開いた。開いたが、勉強しないとなあと、いやあな気持ちが満ち満ちてきたので、一旦、本を閉じ、過去問を開いた。1ヶ月ぶりだった。

 すっきりした気持ちで、読書の続きをした。それにしても、ひきちゃんが登場しないな、と続きを読んでいたら、阿久津さんも、ひきちゃんは、元気かな。と書いてあり、ひきちゃんは、どうしたんだろう、と思った。どこかで理由が書かれていたっけ。