どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

生きる上で大切なこと

生きるうえでもっとも大切なことは、行動することかもしれないな、と思っている。花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読み終わって、改めて、そう思った。

 

私も20代の頃、会ってください、とメールを送り、会っていただいた人が何人かいる。どの人も同性で、年齢も年上だったり、年下だったりするけれど、共通しているのは、私が魅力的だと感じ、ぜひ、会いたいと思った人だということ。

 

未だに、緩やかに、その人たちとは繋がっている。

 

その頃、思ったのは、すごい良い時代になったということだった。

 

インターネットが当たり前となり、ブログだったり、ホームページで、その人の人となりを知ることができ、世の中には、魅力的な人がたくさんいるということを知った。

 

緊張しながら、メールで想いを綴り送ってみると、案外、会えるものなんだな、と思った。

 

私も、そんなメールが来たら会うと思う。私が、そうしてもらったように。

 

 

 

 

 

 

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』を読んでいる。 

 

おもしろい。

 

花田菜々子さんは、ヴィレッジバンガードの店長をしていて、もともと、本を人にすすめたいとは思っていたようだけど、なぜ、出会い系サイトだったのだろうか?考えながら読んだ。

 

私も、ひとりだけ、毎年、本を送る友達がいる。

 

今年の一冊も選んだ。まだ送ってはいないけれど。私の選び方は、まず、その年、読んでおもしろかった本の中から、その友達を想像して、おもしろいと思ってもらえるかどうかで選ぶ。2020年は、先日、書いたように、特におもしろかったと印象に残っているものが数冊で、その中で、一番は?と考えると、一冊の本だった。で、買ったあとに、その友達は、全然、興味がない本ではないだろうか?大丈夫か?と不安になっている。

 

おもしろかった本を送るだけならできるけど、その人に合うかどうかを考えるのが難しい。だから1万円選書で10冊近くを選ぶなんて、ありえないと思う。

 

『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』で紹介される本が読んだことがない本が多くて、読んでみたくなる。

 

 

 

 

 

読書する人だけがたどり着ける場所

仕事始め。だとは思えないほどの怒涛のエンジン全開の仕事量。ああ、だるい、とか余計なことを考える隙間がなくて、良いといえば良いのだが。

 

数日前、齋藤孝『読書する人だけがたどり着ける場所』を読んだ。

 

本屋で見かけて、読んでみたいと思っていた本。タイトルが気になるよね。読書する人だけがたどりつける場所ってどこ?と思いながら読んだ。

 

たどり着けのは、深みのある人間。深みとは何か?という話はあるが、なんとなくはわかる。読書以外にも、方法はあるのではないか、と思わなくもないが。読書も一つの方法ではあるだろう。

 

あるテーマについて知りたい場合、続けて5冊読むと、だいたいの知識は得られるというようなことが書かれていて、確かに、最近、デザイン関係の本を3冊ほど読んだけど、書いている人が違うのに、デザイナーの思考は、どこか共通点があるような気がしている。

 

読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

 

 

 

 

 

人見知り

まだ私は仕事始めではない。明日から。年始から4連休だった。休みは何日あっても良いと思っているが、4連休くらいがちょうど良い。あまりに長くなると、仕事に行くのが、なおのこと億劫になる。

 

休みの最終日は、病院に行った。禁煙外来である。

 

禁煙外来では、体内の一酸化炭素を図る検査をする。煙草を吸っていると、この値が高くなる。前回から、なぜか高い。煙草を一本も吸っていないにも関わらずだ。何か、体調面で意味があるのだろうか、と心配になってしまうが、理由を訊いてくるのを忘れた。とりあえず、私は、禁煙は続いている。

 

自宅に戻ってくると、一気に、外に出たくなくなる。あいかわらず、飽きもせず、読書と昼寝をして過ごす。

 

若林正恭『社会人大学人見知り学部卒業見込』を読み終わった。

 

この本もプレゼントしてもらった本で、どんな本かというと、オードリーの若林が、社会との折り合いの悪さについて書かれた本といえば良いか。

 

一番、共感したのは、少人数の飲み会は良いのだけど、大人数の飲み会が苦手という話。私もだ。オンライン飲み会になると、なおのこと、苦手だ。顔をうつすのも嫌だと言う時もある。なぜだろう。なぜ、少人数は良くて、大人数は良いのだろう。まず、大人数だと、あまり話が盛り上がらなくてもその場にいないといけない。少人数は、そもそも気の合うというか、ゆっくり話をするのが前提で参加している。大人数は、気づいたら、会話しないで一人になることがある。少人数は、そもそもそんなことがない。

 

あと、グループLINEが苦手だと話も、私も、私も、と思った。小中学校時代の友達とのグループLINEがあるのだが、私は、一言も発していない。大学時代の友達とのグループLINEもあって、そこではたまあに発言している。何が違うのだろう。小中学校時代の友達とは、あまりにも会っていない時間が空きすぎて、話の波長が合わないからだろうか。大学時代の友達は、入れても入れなくても、気にならないからなのだろうか。よくわからない。ただ、LINEは、あまり苦手。あの既読という文字がつくのが苦手。

 

そのような話が1話1話掲載されている。

 

この話、良かったなあ、というのが、若林が出会ったおじいちゃんとのやりとりで存在の理由という話。

 

いいかい。この世に存在する理由には二つあって。一つは何かをしているから存在していいということ。例えば会社にいてちゃんと働いているから、その会社に居ていいって思えるみたいなこと。二つ目は生まれてきたら、なんの理由もなく存在していいということ。若林正恭『社会人大学人見知り学部卒業見込』p250-251

 

存在するのに意味はないというのが後者。私は、生きるのも、死ぬのも、意味がないと思っている。意味は、後付けというか。だから、生きている意味も探さない。それは、後者になるのか。大前提として、なんの理由もなく存在していいという社会がいい。

 

この回が、一番、好きかもしれない。

 

この本をプレゼントしてくれた人は、若林の本を3冊とも持っているようなことを言っていたので、社会人になって、気を遣うことも多くて、四苦八苦していたのだろうか、現在もしているのだろうか、そう考えると、もっと話をしておけば良かったと思ったがすでに遅い。

 

もう、その人とは会うことはない。もし会ったら、『社会人大学人見知り学部卒業見込』に登場したツチヤタカユキの『笑いのカイブツ』もおもしろいよ、と伝えたい。

 

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)
 

 

何が好きか。なぜ好きか。

今日もブックオフで一日が終わった。今日で、3日連続。さすがに、もう行かなくても良いかな、と思った。

 

ブックオフ小林賢太郎戯曲集を手に取った。ぱらぱらと捲り、本で読むより、ライブで見てみたいな、と本棚に戻した。

 

小林賢太郎『僕がコントや演劇のために考えていること』を読んで、コントや演劇を観てみたくなった。

 

「自分は何が好きなのか」。これを知ることは、表現者にとって、大事なことです。小林賢太郎『僕がコントや演劇のために考えていること』p30

 

好きは感情だから、感じるもので、考えるものではないと思っていた。だけど、このページを読んで、なぜ好きかを考えるのは、オリジナルを生み出すヒントになると書かれていたので、やってみようと思った。

 

 

 

奈良少年刑務所詩集

誰もいない時間帯に初詣に行き、毎年、恒例のブックオフめぐりをする。久々のブックオフだった。今年は4連休のスタート。ブックオフ のウルトラセールと合わせたわけではないけれど、たまたま、ブックオフのウルトラセールと重なったから、明日も私は、ブックオフに行くだろう。

 

ブックオフで購入した本ではなく、今年、最初の読了した本は、プレゼントしてもらった本で、『世界はもっと美しくなる』だった。奈良少年刑務所詩集。

 

本を読んで知るのだが、少年刑務所は、17歳から26歳未満の者が収容され、少年院と違い、強盗、殺人、レイプ、放火、薬物違反といった重い罪で服役しているとのこと。

 

なぜ、詩だったのだろう?

 

刑務所の職員が発案し、依頼したのだろうけれど、なぜ、詩だったのだろう。

 

詩のひとつに、言葉という詩があって、その一節に、”好きな言葉を言われたくて 行動し ボクは ボクを見失う”というのがある。

 

以前から褒めるという行為に違和感があった。意識して褒めるたり、大袈裟に褒めるのがわざとらしくて嫌いだった。部下に、私は褒めないと伝えている。この詩を読んで、その意味がわかった。褒めらたくて、人の評価を気にしすぎて、苦しくなる。

 

世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集

世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集

  • 作者:受刑者
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: 単行本
 

 

2020年特におすすめしたい本と映画

初めてジャニーズのコンサートに参加した。活動休止前の嵐のライブ。先ほど、終わり、あと15分で2020年も終わる。もしかしたら、公開ボタンを押す頃には、2021年になっているかもしれない。

 

国民的アイドルと呼ばれた嵐。どんな景色が見えていたのだろう。家族は、友人は、どんどん有名になっていく嵐のメンバーをどんなふうに見ていたのだろう。ここまでファンがいるのは、人柄にあるのだろう。なんか、好感持てるもんな。嵐。こんなに人気があると、勘違いしちゃったり、調子に乗ってしまってもおかしくないもんな。そんな素振りがないもんな。年齢を重ねたからだろうか。これまでの嵐を知らないから、今を見ると、かっこつけていないのに、かっこよくうつる。

 

Netflixで、桜井くんが映画に出演する時に、松潤に応援してもらった。嵐を象徴するような出来事だったというようなことを言っていて、たぶん、嵐の魅力は、そこなんだろうなって思った。嵐が一気に人気が出たのは、松潤が、花より男子に出てからだ、と、メンバーが言っているのもおもしろい。おもしろいというか、かっこいい。余裕があるというか。自分が、自分が、は、やはり、どこか間違った方向にいく。

 

働く上で、自分だけよければ良いという仕事をしないで欲しい、と部下に伝えている。

 

当然というか、すぐに浸透はしない。あいつは、わかっていない、と先日も腹を立てた。だけど、こうして言葉におこしてみると、ふと、部下が言った言葉を思い出す、今年は、これまで以上に、誰かのために働くということが大切だということに気づいたと言っていたから、私のモノサシではなく、その部下のモノサシではかれば、わかってくれているのかもしれないと思いなおす。いつまでも腹を立てているのはやめよう。もう2020年も終わるし。

 

2020年はコロナに始まり、コロナは続くという感じか。

 

仕事が休みの日は、自宅でほぼ過ごし、読書に明け暮れている。ここ何年か、その年に読んだ本で、特におすすめしたい本を年の瀬に、と言っても、すでに2021年になっているけれども、書こうと思う。2020年に特におすすめしたい本はこの2冊かなあ。

 

 『ブードゥーラウンジ』鹿子裕文

ブードゥーラウンジ

ブードゥーラウンジ

  • 作者:鹿子 裕文
  • 発売日: 2020/01/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

福岡市にあるライブハウス『ブードゥーラウンジ』を舞台とした物語で、事実である。本を読みながら、久々に泣いた。人の心を動かすのは、その人の本気なのかもしれない。本気は誰でもできる。けれど誰にでもできない。

 

 

 『この地獄を生きるのだ』小林エリコ

社会人で、うつ病になってしまい、自殺未遂を繰り返した女性が復活するまでの物語。福祉専門職は、いかにあるべきかを考えさせられた。福祉専門職の役割とは何か。その人が幸せだと感じるのは、福祉を超えた先。一般就労への再挑戦。人間関係の再構築。福祉専門職は、そこを念頭におかないといけない。働くということは、経済的自立以外に、自尊心に関わることだったり、どこかに属している安心感を感じる上でも大事なんだろうなあ。

 

 

特におすすめする映画の話をするのは、2020年が初めてのことだけど、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を4日続けて観るという、これまでしたことがないことをしたので、書きたいと思う。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: Prime Video
 

 

恋は雨上がりのように』の予告編をどこかで見て、観たくなったから、特に予定もない休日に、Netflixで探したらあって、観た。

 

高校生がアルバイト先の店長に恋をするって物語。普段、恋愛映画は避けているけれど、『恋は雨が上がりのように』は良かった。

 

ヒロイン役の小松菜奈が気になって、ネットで検索し、インスタグラムをフォローした。小松菜奈が出演している映画を探した。

 

そこで見つけたのが、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』。あまりにも悲しい物語で、途中、一時停止して、嗚咽して、一時停止して、嗚咽して、観た。

 

小松菜奈がさらに観たくなって、『坂道のアポロン』を観た。

 

この映画の小松菜奈の役も良くて、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の役に雰囲気が似ていて、もう一度、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を観たくなったので、その日、2回目を観た。また嗚咽した。

 

小松菜奈は、その映画、その映画で、雰囲気が、まるっきり違い、同一人物?という感じになる。夕食を食べずに、というか、腹が減っていなかっただけだけど、『さよならくちびる』を観た。

 

1日に3本もの映画を観るのは初めてだった。この映画も小松菜奈が出演しているから観た。やっぱり、私は、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の小松菜奈の雰囲気が好きだな、と思った。

 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を最初に見た日から4日連続で観ることになる。4日目は、最後の部分だけを観ただけなので、観たとカウントして良いかはわからない。

 

映画だけにとどまらず、YouTubeで、予告編を見たり、インタビュー記事を読んだり、原作の小説を買って読んだ。

 

読んだインタビュー記事で、小松菜奈さんが、悲しいときに「悲しい」と言うよりも、笑っているほうが切ないじゃないですか。そういうのは大事にしていけたらいいなと思っていました。また別のインタビュー記事でも、悲しい時に悲しいと涙を流すのではなく、悲しい時に涙をこらえて笑っている方がより切ない。と言っていて、そうだよな、そこなんだよなあ、布袋寅泰のサレンダーでも、そんな感じのことを歌っていたよな、と私が、惹かれる一つの理由を知った気がした。

 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする』には、好きな場面がいくつもある。何気ない仕草や表情、発する言葉というか言葉じり、笑顔の奥にある哀しみ。

 

もう、感想を小松菜々さんに直接、伝えようと思って、先日、フォローしていたInstagramのメッセージで、長文を書こうと思ったところで、あれ?これ、本人じゃない?と気づいてフォローを解除した。