どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

なくなりそうな世界のことば

本のプレゼントは嬉しい。自分では選ばないであろう本との出会いがあるから。『なくなりそうな世界のことば』をプレゼントしてもらった。

 

今年、アイヌについて、改めて知る機会があり、アイヌのような世界の民族について、もっと知りたいと思っていたところだった。

 

著者まえがきには、こう書かれている。

 

ことばと文化。それらの間には互いに密接な関連があり、切り離して考えることはできません。なぜなら、ことばを用いるとき、そこには話し手の暮らしている生活や環境、それにそこで育まれてきた文化というものが、背景として隠れているからです。

 

確かに。身近でいけば、方言なんかも同じだろうか。方言でしか伝えることができない微妙なニュアンスがある。方言は、方言で大切にしたほうがよい。大切にしたほうが良いと思っているけれど、私は、日常生活で方言を、ほぼ使っていないことに気づく。特に意識しているわけではないけれど。

 

『なくなりそうな世界のことば』は、イラストと代表的な単語がみひらき1ページに掲載され、進んでいく。

 

90万人の話者がいるアヤクチョ・ケチュア語から始まり、どんどん話者が少なくなっていき、最後は、0人の大アンダマン混成語で終わる。

 

その民族の世界観が出ると思ったのが、死後についての言葉。

 

大アンダマン混成語で死語の世界を「マラミク」というらしい。死後の世界だけではなく、夢も表す。死後の世界は、夢の世界のこと。夢は、寝た時に見る夢のこと。どんな意味があるのだろうか。

 

ハイダ語で生まれ変わりを「ハンジ」というらしい。亡くなった人との別れは、永遠ではない。ハイダ族は、故人がいずれ、身近なところへ生まれ変わって戻ってくると信じているらしい。

 

少し、話がそれるけど、乾杯という言葉が、世界各国にあるのが、おもしろい。何がおもしろいかというと、お酒を飲む前の掛け声を世界各国で必要としているところ。いや、世界各国かはわからないが、テオティトラン・デル・バイェ・サボテク語では、ディジュペーというらしい。

 

なくなりそうな世界のことば

なくなりそうな世界のことば

  • 作者:吉岡 乾
  • 発売日: 2017/08/22
  • メディア: 単行本
 

 

7枚

毎年、恒例のshabby sic ポエトリーからCDが届いた。今年は7枚。いつもだと3枚を店主の剛章さんに選んでもらうところ、今年は、私が好きなharuka nakamuraのCDが立て続けにリリースされ、自分で選んだCDが5枚。剛章さんに選んでもらったのCDが2枚の計7枚。これは買いすぎかと一瞬、躊躇したのだが、7枚購入することにした。一度にここまでの枚数を買ったことはもちろんない。

 

送られてきたCDをパソコンでかけながら、吉田修一横道世之介』を一気に読む。

 

横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)

  • 作者:吉田 修一
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: 文庫
 

 

大学生時代の横道世之介の物語がメインだけど、ところどころで、未来というか、現在の横道世之介と出会った人たちの物語が挿入される。それが斬新というか好き。横道世之介と出会った一人に祥子ちゃんという女性がいる。典型的な本でしか登場しないようなお嬢様で、いつもだと、現実離れしていて、敬遠しそうだけど、なぜか、横道世之介よりも、この祥子ちゃんが気になってしまう。

 

今年もあと残すところ4日。

 

なんか、年末感がない。実家に帰る予定も何もないからだろうか。31日まで仕事があるからだろうか。よくわからない。

 

shabbysicpoetry.jp

大野智に惹かれる

嵐にしやがれを録画するのを忘れた、と足早に帰宅した。

 

なぜ、ここにきて、急に嵐が観たくなるのか。

 

確か興味を持ったのは、ここ数回の嵐にしやがれのおかげだった。

 

メンバーが、どんな人かを紹介しているコーナーを、たまたまついていたテレビを観て、おもしろい、と思った。

 

ここ最近は、NETFLIXで嵐のドキュメンタリーを観ている。

 

メンバー個々にスポットライトを当てた回があって、私は、リーダーである大野智の回を見たくて、飛ばして、見た。

 

嵐の中でも、大野智に惹かれる。

 

あのやる気のない感じ。一応、リーダーです、と自己紹介するようにリーダーらしくない。

 

だけど、あの嵐のチームワークを作ったのは、大野智だ。たぶん。

 

嵐にしやがれで、デビュー当時からの映像を振り返るコーナーがあって、20代の頃と比べると、今の嵐が一番、かっこいいな、と思う。

 

かっこつけなくても、かっこいい。

 

かっこよさとは、滲み出てくるものなのかもしれない。

VS嵐の最終回をテレビで観た。ここ何回か、たまたまつけたテレビで、VS嵐だったり、嵐にしやがれだったり、嵐の番組をたまたま観て、嵐、良いな、と今更ながら思った。

 

VS嵐の最終回も嵐にしやがれの最終回も観たいなと思った。バラエティを観たいと思ったのは、もう何年振りかも忘れたくらい久々のことだった。

 

熱が冷めやらず、NETFLIXで、嵐のドキュメンタリーを観ている。

 

二宮が、もう一回、この人生を送るか?と言われても、同じ人生は送りたくないとインタビューで言っていた。一回だけなら乗り切れた苦しさもあったのだろう。私にとっては、浪人生活だけは、同じ一年を味わいたくないな、と思っている。

 

あんなに観客の前で歌うのって、どんな気持ちなのだろう?さぞや気持ちいいのではないだろうか、と思う一方、半端じゃない、プレッシャーに押し潰されそうになることもあるのだろうか?

 

観るのが止まらなくて、気づけば、3時。

 

そろそろ、寝ないと。

イヤなことは燃やしちまえば、いいんだよ。

夜中に目が覚めて、トイレに行った。トイレに行ったあとは、伊与原新『月まで三キロ』の続きを読んだ。眠くなってきたので、再び、眠りについた。

 

再び、トイレに行きたくなって、目が覚めた。携帯電話で時間を確認すると、2時間しか経っていなくて、なんで、今日は、こんなに近いのだろう、と、布団から出て、トイレに行き、また、本の続きを読んだ。

 

読んでいたら、眠くなって、起きたのが何時だったかは覚えていないけど、伊与原新『月まで三キロ』を読み終わり、今は、戌井昭人の最新刊である『さのよいよい』を読んでいる。

 

36ページを読んだところ。これは短編小説なのだろうか。本には、認知症気味のおばあちゃんが登場して、読みながら、自分の祖母を思い出した。私の祖母は、特別養護老人ホームに入居している。私の祖母も自宅に帰りたいと何度となく言っている。私は、そのたびに、暖かくなったら、祖母を自宅に連れて行こうと思う。思っているけど、結局、実行に移さず、実行に移しているのは、親戚のおじさんやおばさんだったりする。

 

読み進めると、よく謝る登場人物が出てきて、一緒に働いていた同僚の顔を思い出した。反射的に謝る人だった。たぶん、自分がミスをしていないのに謝っていたこともあったような気がする。私は、簡単に謝らないほうが良いよ、と言った。そういえば、この前、音楽番組をテレビで見ていると、瑛人という人が出ていて、どことなく、その同僚に似ていた。

 

さのよいよいは、短編小説ではなかった。さのよいよいを読み終わる頃には夜になっていた。

 

戌井昭人さんの本は、全部、読んでいるが、確かに、こんな感じの小説も戌井さんだわ、と思った。

 

生きているといろいろあるよね、イヤなことは燃やしちまえば良いんだよ。燃えないこともあるけどね。そんな感じだ。言葉を選ぶのが難しい。

 

さのよいよい

さのよいよい

  • 作者:戌井 昭人
  • 発売日: 2020/12/21
  • メディア: 単行本
 

 

月まで三キロ

腰が痛くてたまらない。腰のせいなのか、倦怠感があり、集中力が持続しない。なので、頭を使わない作業をする。データの整理整頓。仕事ができる人というのは整理整頓がうまい人なのではないか、と、最近、思った。整理整頓をしていたらエンジンがかかってきて、今年の振り返りの資料にとりかかる。令和3年度に向けて。令和3年度の助走に1月〜3月を使おうと思っている。

 

明日は、休日なので、いつものように夜更かし。夜更かしといっても、まだ23時だから、夜更かしという夜更かしではないが、ここから眠くなるまで、読書をして過ごすというのが、ここ最近の過ごし方。

 

今、読んでいるのは、伊与原新『月まで三キロ』。

 

短編小説が6篇。今、4篇を読み終わったところ。どこか哀しさがあって、どれもほのかに優しい。そんな小説が多い。

 

伊予原新さんの著書を初めてで、どんな人なのだろうと、本の後ろの著者紹介を読む。東京大学大学院理学系研究科と掲載されていて、どうりで、月のことだったり、気象予報士のことだったり、化石のことだったり、地球温暖化だったりが、小説に出てくるわけだ、と思った。

 

月まで三キロ

月まで三キロ

 

 

女ともだち

朝、除雪をして出勤し、職場で除雪をし、帰宅して、また除雪をした。

 

しんしんと絶え間なく雪は降り続いた。外灯に照らされたダイヤモンドダストが綺麗だった。

 

ダイエットには、ちょうど良い運動だと思いながら雪を押す。それにしても腰が痛い。もうやめてしまおうかと思った。

 

腰が痛いと言えば、数年振りに整体を代えた。3回来れば完治します、と言われた。そういう言葉は、これまでも何回か言われたことがあるので、信用ならぬ、と思ったが、ここ数年振りに、身体の調子が良くなったことがわかった。

 

早川義夫『女ともだち』を読み終わった。

 

早川義夫ファンの私は出版されている本をだいたい読んでいる。久しぶりの早川義夫だった。

 

亡くなった妻へ送る言葉。早川義夫の言葉は、自分に正直で、嘘がない。時に、ダメで、なさけなくて、かっこ悪いのだが、そこが、かっこいい。生きるって、かっこいいばかりではない。と、いうか、ほぼ、かっこ悪い。

 

そういえば、この前、見たNHKスイッチインタビューで、柄本明と鮎川誠が、妻が最終的に友達になるのが一番ですよね、ということを語っていたのを思い出した。早川義夫も、妻を友達になれたと思って、このタイトルにしたのだろうか。

 

女ともだち ――靜代に捧ぐ (単行本)

女ともだち ――靜代に捧ぐ (単行本)

  • 作者:早川 義夫
  • 発売日: 2020/09/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)