どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

アジアプロ野球チャンピオンシップ2023

 用事があるので、早く帰ります。というような内容を職場の人たちに伝えたけれど、早く帰りたいだけで、特に用事はなかった。

 ただ、用事という用事ではないが、アジアプロ野球チャンピオンシップ決勝の日ではあった。テレビをつけ、番組表を見ると、19時からだった。決勝の相手は韓国だった。

 WBCに比べ、緊張感はなく、プロ野球を見るように、ダラダラと、ピザを食べながらだったり、本を読みながら、見ていた。

 韓国に2点リードされた5回の表からマウンドに上がるのは、根本悠楓。根本?今シーズン、あまりプロ野球を見れなかったから知らない選手だった。テレビ画面には道産子サウスポーと書かれているが、どこのチームで、どこの高校なのだろうか。ネットで調べたら、日ハムだった。その根本が、キャッチャーのサインに首を降り、堂々のピッチングを続ける。

 ストーブの前、睡魔に襲われ、記憶が定かではないが、起きたら9回で、2−2の同点のまま、延長タイブレークに突入した。

 マウンドは、吉村貢司郎。初めて聞いた。タイブレークは、緊張感がある。韓国の先頭打者がダブルプレーとなり、無失点で切り抜けられるかと思いきや、タイムリーを許す。

 10回裏。1点リードを許している中、バッターは三番森下から。タイブレークは難しい。まずは、バントで送りたいところ。であるならば代打か。お、代打、古賀になった。古賀?盗塁阻止率12球団No.1。捕手枠か。バントなら、この人、みたいな人は用意しているのだろうか。危ういバントではあったが、1球目から、送りバント成功。牧が申告敬遠。満塁策。5番坂倉。最低でも、犠牲フライと思っていたら1球目をセンターに大きな犠牲フライ。同点。万波も申告敬遠。そりゃそうだ。1点取られらば終了。バッターは門脇。門脇は私の中では注目の選手。そんなに門脇について知っているわけではないが、守備がうまい印象はあったけれど、実際、テレビで見ていると、打撃もよくて、今後の活躍が気になる。打ってくれる雰囲気がある、と書いていた1球目。三遊間を強いゴロが抜ける。やったあ、と私は、声をあげ、手を叩いた。もちろんWBCのような緊張感はないけれど、負けて良い試合なんてないような、とベンチを飛び出し、喜ぶ選手たちを見ながら、思った。テレビでは、井端監督が、マウンドで宙に舞う。

 読みたいと思っていた安達茉莉子『私の生活改善運動』を開く。読みながら、無性に部屋掃除をしたくなってきた。