どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

元高校球児の高校野球観戦術

全国各地で夏の甲子園をかけた地方大会が開幕している。

 

岩手大会の2回戦、花巻東ー一関一高をインターネットで観戦。

 

途中までしか観ることができなかったけど、2回戦のカードとは思えないレベルの高い戦いだった。一関一高の小岩投手が良かった。結果は、花巻東が5-4と辛勝。これが甲子園への道。高校球児の時より、いかに甲子園への道が険しいかを実感している今日、この頃、そんな私の高校野球観戦術を、今日は紹介していこう。

 

1.先頭打者

1回表裏の先頭打者は、特に注目している。初球からバットを振り、アウトになったりすると、もったいないなと思う。観戦しているとそんな一番打者は意外に多い。初回から3回までの序盤は、投手も球が定まらないことがある。序盤からブンブン振り回し、相手投手を助けているチームは勝てない。

 

2.四球

四球はヒットと一緒とよく言ったものだけど、現役の高校球児の時は、やっぱりヒットで出塁したかった。最後の夏の大会くらいか。四球でも死球でも良いからランナーに出たいと思ったのは。意外に四球は、守っている側からするとボディーブローのように効いてくる。そう考えると、ヒットより四球の方が価値がある。投手にしてもそう。速い球を投げれても、四球を多く出す投手は勝ち上がれない。

 

3.ダブルエース

最近の高校野球は、複数の投手が、投げるのが当たり前になってきているけれど、2人目の投手が、特に重要。できるなら、エースと遜色ないような投手がいるチームは強い。個人的にダブルエースが好きだというのもあるけど。ダブルエースだと、迷いなく、継投もできる。

 

4.無死一塁の攻め方

無死一塁の攻め方に、野球を知っているか、どうかが出る。無死一塁の攻め方が、流れを掴む一つのきっかけになる。まずバント。バントのサインが出て、ファーストストライクを当たり前のように決める高校は強い。高校球児の時は、そんなことを考えていなかった。最近は、通り一辺倒の攻め方じゃ勝てないとも思っている。打順や、その日の調子にもよるのだろうけど、観ている側も、意表を突かれる攻め方をしてくる高校は勝ち上がる。あと、無死一塁だけではないけど、進塁打を狙っている打ち方をしている高校は、勝ち上がってくる。

 

5.一死三塁の作り方

無死一塁の攻め方にも通ずるけど、いかに一死三塁を作るかが、ポイント。無死一塁で、バントするだけでは、一死二塁の形しかならない。流れを掴むために、無死一塁でバントというのはわかる。現役の時、野球部部長が、三塁にランナーをおいた形をいかに作るかが大事といっていたけど、やっとその意味することがわかってきた。

 

6.リード

強豪校と戦うと、どうしてもキャッチャーのリードは、長打を避けるために外角一辺倒になる。ただ、それだけだと抑えきれない。緩急をつかうのか、内角をとろこどころでみせるのか。

 

小説でいうところの行間のように、野球も数字に表れないようなところで、そのチームの力量を図ることができる。

 

今年は、地方球場に、インターネットに、テレビに、そして、甲子園球場に。これまでで一番、高校野球を観た夏にしようと思っている。