どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

野球短歌

 蕎麦屋で、注文した蕎麦ができるまでの間、シーソーブックスで購入した池松舞『野球短歌』を開いた。私は、笑いを堪えながら、ページをめくっていった。あとがきで知るのだが、著者の池松さんは、阪神戦を毎試合観て、最終戦まで短歌をすることを決めた。試合後、すぐに短歌を読むこと、うそをつかないこと、SNSハッシュタグをつけないことを自分に課していた。どうりで、その五七五七七から、球場の情景が、ファンの感情が伝わり、ここまで好きなものがあるのは幸せなことだよな、と思った。名前からして、女性だよな、とネットで検索すると、女性だった。そういえば、私にも、阪神ファンの女性がいた。私の前で、六甲おろしを楽しそうに何度も歌っていた。今も、その女性は、阪神ファンなのだろうか。