どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

本を贈る

 アイスコーヒーは甘味入りでよろしかったでしょうか。しょっちゅうコメダに来るので、店員の男性は、私が飲むアイスコーヒーが、加糖だと覚えてくれている。私も、その男性店員の名前が、竹内さんだと覚えている。

 岩手の文学フリマで、三輪舎の存在を知り、そういえば、自宅の本棚に、三輪舎の本があったと手に取って、読んでいるのが、『本を贈る』という一冊だった。ブックオフで購入したもので、表紙を開くと、この本は守夫のほん、と以前の所有者が鉛筆書きで書いた文字。どういう意味なのだろうか?主夫の間違いなのだろうか?守夫と、インターネットで検索すると、人名しか出てこない。自分の本に、名前を書くならまだしも、わざわざ、この本は、守夫のほん、と書くだろうか。仮に、主夫の間違いだったとしても、意味がわからないし、この本の感想を一行で書いたものだとしても、よくわからない。わかる人がいたら教えてください。

 『本を贈る』は、出版社、装丁家、校正者、印刷、製本、取次、営業、書店、本屋、批評家と、本を作る工程から読者に届く過程にかかわる人たちが、自分自身のことや、その人が大切にしていることなんかが綴られている。

 装丁家の矢萩多聞さんの文章が特に良くて、本の装丁の話から、少部数で本を作った話が書かれていて、夢中になって読む。少部数にはオンデマンドが良いとか、本屋さんには7掛け、買い切りが良いとか、私も、本を作りたいとここのところ思っているけれど、その想いをさらに強いものとしてくれる。ンターネットで、矢萩多聞さんのホームページを開くと、これまた読みたくなる本があって、近々、購入しようと思った。

 アイスコーヒーを飲み終わったし、そろそろ美容室に行く時間。外は、雨が降っている。