どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

伊野尾書店

 飛行機を利用するのは、コロナ前なので、かれこれ3年ぶりで、3年前にどこに行ったのかも定かではない。もしかしたら、3年以上前のことかもしれない。

 空港のラウンジで、出発の時を待つ間、伊野尾書店の店主にメッセージを送るか迷う。伊野尾書店とは、東京、中井にある本屋さん。伊野尾書店を知ったのは、ツイッターで、「出版社の人が選んだ。あまり売れていないけど面白い本」という企画を目にしたのがきっかけだった。5年前のことである。もうそんなに経つのか。東京に行くことが難しいのですが、ぜひ、本を買いたいです、とメールを送ったら、快く対応してくださり、その後も、伊野尾書店の一万円選書で本を選んでいただいたりと、インターネット上ではあるが、何度かやりとりをさせていただき、東京に行った暁には、直接、お会いしたいと思い、今日がその日とすべくと思ったが、連絡が当日と言うこともあり、当日はさすがになあ、なぜ、もっと早く連絡しなかったのか、と自分自身を責め、メッセージを送ることを躊躇っていたのである。ただ、この機会を逃せば、次、いつお会いできるかはわからないという気持ちが勝り、とりあえず、メッセージだけでも送ろうと、メッセージを送らせていただくと、ありがたいことに返信が来て、お会いできることになったのだった。

 成田空港に到着したのが11時頃で、東京に行くには、バスのほうが安いと誰かに聞いたことを思い出してバスに乗り、何線の電車に乗ったかは覚えていないが、落合という駅で降り、Googleマップで伊野尾書店の位置を確認しながら住宅街を歩いた。北海道では目にしない住宅街。車がすれ違うことができないほどの道に住宅がひしめき合っている。程なくして、商店街に出た。こういう商店街好きだあ。商店街の一角に伊野尾書店がある。店主にお会いして、おすすめの本を聞いたり、店主のブログで印象深い本の話をしたりしながら、何冊かの本を購入した。WBCで東京ドームに行くなら、往来堂書店に行くと良いですよ、と教えてもらった。伊野尾書店を出て、商店街を歩くと桜の花が咲いていた。

 

inooshoten.on.coocan.jp