今は、だいぶんなおったけれど、なかなか時間を守れなくて・・・。
今日は、そんな話。
高校の時は、電車通学をしていたんだけど、よく遅刻した。
家から駅までチャリ(自転車)で約5分。
いつもギリギリ。
いつもは、線路を渡るんだけど、遮断機が降りてくると、そんなことも言ってられない。
道がない線路沿いを走る。
チャリなんて、そこらへんに置いておけばいい。
が、しかし・・・。
たいていは虚しく、俺の脇を電車が走っていく。
電車の窓からは、「あいつ、遅刻だな」と友達が見ていく。
あれが、なかなか恥ずかしくてね。
次の電車で行くんだけど、1時間目の途中になる。
それもまた恥ずかしい。
どうせなら、区切りの良いところで、学校に行った方が良い。
だから、俺はよく病院の待合室で新聞を読み、2時間目から出ていた。
病院の待合室で座っていれば、大人に怒られることもない。
今日の話は長いよ。
時はたち、大学。
やっぱり、俺は時間を守れなかった。
そんな冬のある日。
友達に「いつも時間を守らんから、今回はちゃんと来い」って言われた。
いつもよりも早く家を出た。
俺のアパートは猛烈な坂になっている。
通称「地獄坂」と呼ばれる程の坂。
さあ、行こうと思ったら、家の前の坂で車がスリップしている。
車を押しているのは、女の子一人。
「ここで、手伝っていたら、また遅刻だ・・・。俺は、友達との約束を守らないと行けない。今回ばかりは遅刻したくない・・・。」って思いながら、素通りした。
が、しかし・・・。
後ろめたい。
やっぱり戻ることにした。
今日も遅刻だけど、仕方がない。
手伝うと、やっぱり遅刻。
友達の家に行って、
「車でスリップしている人を助けていた」って言うと、
「うそを言うな」と返ってくる。
そりゃあ、そうだ。
俺が時間通りに来るという信頼関係がまったくと言って良いほどない。
だけど、俺は気分が良かった。
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