どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

私だけの季節行事

 今年も残すところあと10日。冬は嫌いだけど、唯一、12月だけは割と好きだ。12月31日が一年の中で一番好きな1日であるということと、12月に毎年、恒例で、shabby sic ポエトリーという新潟にあるレコードショップに連絡をして、おすすめのCDを送ってもらうという季節行事があるからが、その理由で、先日、そのCDが届いた。

 2枚は、haruka nakamuraのCDで、shabby sicポエトリーを通して好きになったアーティストの一人で、私がお願いしたもの。もう2枚は、「なのるなもない×YAMAAN」、「Sahnya」。お店でよく流していた2枚とのことだった。お店でよく流している音源を送ってほしいと、以前、お願いしたこともあり、こんな選び方が嬉しい。

 CDが届き、店主の剛章さんにお礼のメッセージを送った。Sahnyaは、これまで送っていただいた感じと違って意外でした、と添えて。私は割とというか、どちらかというと女性ボーカルが好きで、このセレクトは嬉しかった。

 剛章さんから返信がくる。Sahnyaの今回の作品はトラックをprinceという人が大半を作っていたんですが、制作段階で闘病していて、この作品が出る当日に亡くなりました。ここは推測なのですが、おそらくprinceさんは自分が亡くなることを悟りながら制作していたんだと思います。そんな本人の込めた思いが伝わる作品だと思います、とのことだった。

 メッセージを読みながら、音源だけではなく、剛章さんから教えていただく、そのアーティストに纏わる話を聞くのも私は楽しみにしていることを思い出した。

 服はAnorakcity Storeから、新しい世界を知り、音楽は、shabbysicポエトリーからで、本は、伊野尾書店。好きなお店があることが嬉しい。

 来年、私は、こうして何かを綴り続けて20年が経つので、本という形にして、全国の幾つかの地で売りたいと思っていて、その話を剛章さんに返信した。剛章さんは、私のことをわかっていて、気長に完成を楽しみにしています、と返信が来た。私の行動は遅い。もしかしたら、本を作りたいということを剛章さんには伝えていたかも知れない。20年を機にペンネームをつけようと考えているのだが、しっくりくるものがなく、それだけで、今年一年が終わった。内容はある程度決まっているのだが、表紙も、タイトルも、印刷をどこにお願いするかも、そのお金がどれくらいかかるかも何もかも決まっていない。

 私は、Sahnyaをカーステレオでかけ、仕事に向かう。

shabbysicpoetry.jp