お気に入りの黄色のシャツのアイロンをかけようと思ったら、胸ポケットの箇所に、薄く青いシミがついていた。胸ポケットに青色の紙を入れたまま洗濯したようだ。ブリーチをつけて、再び、洗濯したけれど、落ちる気配はなかった。落ちる気配はなかったけれど、よく見ないと気づかない程度になったかもしれない。と、思おうとした。
阿久津隆『読書の日記』を読みながら、先日、行ったラーメン屋での出来事を思い出した。そのラーメン屋は、ここ数年で、一番、訪れているラーメン屋だった。辛味噌ラーメンも美味しいけれど、ここのところはもっぱら醤油ラーメンで、その日も、醤油ラーメン大盛を注文した。いつものようにカウンターに座っていると、その日の店主は苛立っていて、店員のおばさんたちへの言葉に棘があるのが明らかだった。苛立ちは、空気を伝って、ラーメンを啜っている私のところにも届き、折角、美味しいラーメンなのに、お客さんの前で、叱責するのはよくないな、と思った。私は職場で、そうしないようにしようと思った。
