北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

品位

 コンビニの店員の所作や言葉が雑というか、荒くて、苛々した。どんな奴なのだろう、と顔をあげると、名札には若葉マークが貼られていた。ここで声を荒げると、逆に私の品位が疑われる。というか、それは、日頃の仕事でも言えることで、品位を保つためには、苛々は、そう簡単に感じられてはいけない。そういえば、最近、苛々しているから、穏やかに働こうと言い聞かせていたのを思い出した。

 その足で、以前から行きたいと思っていた眼鏡屋に行った。4年に一度、眼鏡を新調したいと思っていて、どんな形の眼鏡が欲しいかも決まっているけど、買いに行くのがめんどくさくて、まだ買っていない。眼鏡かけて良いですか?と店員に訊き、どんな眼鏡を探していますか?と問われ、こんな感じの眼鏡です、と応えると、では、これはいかがですか?と渡された。この眼鏡はヴィンテージです、と言われて、ヴィンテージって響きだけで、高いそうですね、おいくらですか?と訊いたら、うちの眼鏡は、最低、ライン10万円です、とのことだった。2つで100万円の眼鏡を、簡単に出すお客さんもいるとのことだった。40代からの顧客が多く、品位や落ち着きを感じさせる眼鏡がコンセプトですというようなことを言っていて、そのコンセプトは好きですけど、私には手が出せません、と応えた。先日、本で読んだお金をもらうのは上から目線が大事と言う言葉を思い出したが、この店員の上から目線は、好感が持てないと思った。そんなに高いお金を出すのならば、好感を持てないと言うのは致命傷なのではないか。品位を保ちたい。