どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

道は一つじゃない

この文章を一人のトモダチに捧げます。


これから紹介するトモダチは、中学校から仲良くなったトモダチ。

そのトモダチとは、数々の愛するべき、くだらない事を一緒にやってきた。
何で怒られたのか記憶にないが、なぜか一緒に、よく怒られた。

そのトモダチは、中学校の時は短気でね。
機嫌が悪い時は、ゴミ箱を蹴っ飛ばし、人を蹴飛ばし、そりゃあ短気だった。

何よりも、くだらないことで、すごい笑った。
そのトモダチの家が8ミリビデオを持っていてね。
自分達でビデオを撮っては、それを見て、ケタケタ笑った。
愛するべき、くだらないことは、いっぱいある。

高校は、別々の所にいったんだけど、一緒に遊ぶのは、変わらなかった。

そのトモダチもかっこいいところがあってね。
そのトモダチが、たまたま駅のトイレに行ったら、
一人のやつを複数のやつがいじめていたんだって。
それでそいつが、しかってやったって。

「一人をよってたかっていじめるんじゃない」と。

「かっこいいなあ」って俺は聞いていた。


そのトモダチは、高校を中退してしまった。
いろいろあって、辞めた。

それから、バイトをしだした。
そのトモダチと接していて、俺よりすごい大人に感じた。
そりゃあ、高校も卒業できるにこしたことはないが、高校がすべてじゃないって思った。

時は経ち、全然違うところで、高校を辞めた人に相談された。
「俺のトモダチでね・・・」って、そいつの事を話した。
そいつと出逢っていなければ、ただ辞めるなと言ったにすぎないかもしれないし、色眼鏡で見たかもしれない。

必ずと言って良いほど、人はどこかで挫折をする。
俺は、大学受験に落ちて浪人したし、就職もスムーズに決まらなかったし、就職しても辞めたくて仕方がない時期があった。

うまく言えないけれど、そのトモダチとの出逢いで、視野が少しだけ広くなったような気がする。

今年、そのトモダチは結婚した。
この場を借りて、お祝いの言葉を言いたい。


「結婚おめでとう。幸せになってくれ」