どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

カツスパゲティ

 コンビニで豚まんとアイスコーヒーを買って食べ、美容室に向かった。向かう道中に、紙の本を出したいよなあ、と、ふと思って、出すのならブログを書いて20年という節目の年が良いのではないかとか、表紙は誰に頼もうかだとか、内容について考えていた。

 美容室のあとは、札幌のギャラリーCAI03で開催されているグループ展「アパートー5人の住人たちー」を観に向かった。CAI03へ向かっている途中で、やっぱりお腹が空いたなあ、と思って、携帯でCAI03近くの喫茶店を探して入り、カウンターに座った。メニューにカツスパゲティがあって、おっ、と思って注文した。カツスパゲティを置いている喫茶店はなかなかない。普通のミートスパゲティが450円という安さにもびっくりした。私の後に注文したお客さんが、中盛で、と言っているのを聞いて、中盛ってあるんだと思って、メニューを見ると、中盛50円、大盛100円となっていたので、店主に中盛で、と伝えた。店内に置いてあるヤングジャンプでキングダムを読み、ファブルThe second contact第1巻を読んだ。この漫画を買ってるのって、店主なのだろうか。ファブルを読んでいそうにない、いでたち。髪の毛は白髪で、うっすらと髪の毛は少なく、どこか背中が前かがみで、笑顔はない。そうこうしていたら、私の元にカツスパゲティが届き、その量の多さに、まずは驚き、大盛にしなくて良かったと安堵した。そして一口。目がかっと開く。このカツスパゲティ、もしかしたら、これまで食べたカツスパゲティで、一番美味しいかもしれない。たまたま入った喫茶店で、こんなおいしいカツスパゲティに出会えるなんて...。この辺には、来ることはないけれど、また、このカツスパゲティを食べたくなった時のために、帰ったら、ブログに書き、CAI03の近くだったということを思い出せるようにしておこう。お客さんが次から次に入ってきて、店内はほぼ満席だった。店内の時計を確かめると15時で、この時間なのに、こんなに人が来るんだ、と思いながら、カツスパゲティをたいらげた。

 駐車場に車を止め、CAI03へ。初めてで、どこから入っていいのかもわからず、うろうろしていたら、スタッフと思しき人がドアを開けてくれた。こうしてギャラリーを訪れるのは、2年ぶりだった。葛西由香さんの作品が目的だった。新しい作品もあって、この作品良いなあ、と思う作品の壁には赤い丸いシールが貼られていた。売れたのだろう。