本好きには、良い時代になった、と車のハンドルを握りながら思った。
なぜなら、好きな本屋さんが、おすすめの本を教えてくれる時代になったから。
昔から、おすすめの本を教えてくれる本屋もあったのかもしれないが、私は出会ったことがない。だけど、今は、ネットを介して出会うことができる。
1万円選書というサービスをネットで知った人も多いのではないだろうか。1万円選書というと、北海道のいわた書店が始めたというのは、本好きには有名な話で、私も、いわた書店の1万円選書を、3年前に応募して、当選し、選書していただいた。
そのいわた書店に1万円選書をやって良いかの許可をとって始めたのが伊野尾書店で、あの伊野尾書店が始めたのなら、ぜひ、お願いしたいと、メールをしたのが、8月20日のことだった。
それから、いくつかのメールのやりとりをして、とうとう本が決まり、これから郵送してもらう。
伊野尾書店は、東京にある本屋で、直接、書店に行ったことはない。
では、なぜ、伊野尾書店を知ったかというと、ツイッターだったと思う。ネットだ。
「出版社の人が選んだ。あまり売れていないけど面白い本」フェアというのをやっていて、どんな本があるのだろう、と気になって、メールで買わせて欲しいとお願いをしたら、快く対応していただき、それから、伊野尾書店がおすすめする本をチェックするようになった。
伊野尾書店がおすすめする本のいくつかを読んだらおもしろくて、伊野尾書店が選んでくれる1万円選書も間違いないだろう、ということで、早速、お願いをした。
選んでもらったのは9点11冊。その中の2冊は、どこか縁を感じる本だった。
1冊は、昨年、fuzkueで、一度、出会い、読み終わっている本だった。読んだことがあるけど、何か縁を感じたので、そばに置きたくなった。その本は、ヘンリー・スコット・ホランド『さよならのあとで』。
- 作者: ヘンリー・スコット・ホランド,高橋和枝
- 出版社/メーカー: 夏葉社
- 発売日: 2012/01/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本棚にあったような気がして探したんだけど、なかった。もしかしたら、今回の引越しの際に、売った可能性が高い。どんな内容かも全く思い出せないので、かなり前に読んだのだろう。内容を思い出せないのであれば、読んでいない可能性もあるけれど、ついこの前まで、本棚には、あった気はする。そんなことを、ぐるぐる考えて、外してもらおうかを迷ったけど、仮に本棚にこの前まであって、売ってしまったのなら、本棚に置いておきなさいと言われているようで、この本も縁がある本なのではないか、であれば外すべきではないのではないか、ということになった。読んだら、読んだ記憶を思い出すのだろうか。どちらにせよ、読むべき時期なのだろう。
そんな不思議な出会いの本2冊。あと7点は、新たな出会い。
北海道はめっきり寒くなり、夜はジャケットを着ないと、耐えられなくなってきた。