どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

池上彰『池上彰特別授業君たちはどう生きるか』NHK出版/歴史の学び方だったり、本の読み方を学べた。

仕事の合間に、ちょっとしたことが、大きな評価の差になるんだなあ、と頭に浮かんだ。ちょっとしたことというのは、気遣いだったり、心遣いだったり、人のために動くということ。

 

私が就職してすぐの頃は、自分のことをまず考えていたというか、自分が楽することを考えていて、それを当時、つきあっていた彼女に指摘されて、目から鱗が落ちたというか、恥ずべきことだと気づき、現在に至る。今も意識しないと、ついつい自分のことを優先して考えてしまう。本当、あの時、言いづらいことを言ってくれてありがとう、とあれからも何度となく思っている。

 

kindle unlimitedで読みたい本がないかなあ、と探していたら、読みたかった『別冊NHK100分de名著 読書の学校 池上彰特別授業『君たちはどう生きるか』があったので読んだ。

 

この作品は、太平洋戦争が始まる前に書かれた本で、全然、時代を感じないというか、時代を超えて通ずる話なんだけど、池上彰は、この作品が書かれた時代背景を考えながら、読んでいる。前にも 、どこかで、同じようなことを言っていた人がいたなあ、とブログを調べると、あった。

 

そしてもう一つは、その作品が書かれた時代背景や作者についての解説を読むことである。・・・時代背景まで理解して作品と向かい合うことで、その時代と現代の二つの視点から重層的にものごとを考えることができるようになるのである。山田玲司『非属の才能』

周りに合わせるのが、疲れた人に読んでもらいたい1冊 - 北の凡

 

 池上彰は、歴史の学び方についても語っていて、覚えておきたいな、と思った。

 

歴史を知識として学ぶだけでなく、それをもとに自分なりの仮説を立てて考えてみることを習慣にしてほしいと思います。仮説を立てたら、その仮説で歴史上のさまざまな出来事を説明することができるかどうか、改めて点検してみる。説明できないようであれば、仮説が間違っているということですから、修正していかなければなりません。・・仮説の精度を上げていくには、自分とは異なる角度から考えた人の意見を聞くこと、異論をきちんと受けとめることも大事です。・・・それは、これから私たちはどうあるべきか、どの方向に、どう歩んでいくべきかということを考える土台となります。『別冊NHK100分de名著 読書の学校 池上彰特別授業『君たちはどう生きるか』 

 

本を読むということについても語っている。

 

本を読んだあと、自分で考えてみる時間を取るということは、とても大事なことです。『別冊NHK100分de名著 読書の学校 池上彰特別授業『君たちはどう生きるか

 

どうだろう。読んだ後というか、読みながらも考えているのかもしれない。