どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

楽雲庵塾一号生筆頭物語〜楽雲庵塾外伝〜


この物語は、楽雲庵塾一号生筆頭による物語。

楽雲庵塾は、俺が命名した塾の名前。
塾といっても、何を教えるわけでもない。
ただただ、「塾」という響きが良かったから、
「塾長」という響きが良かったから、
それでつけた名前。

楽雲庵塾は、一人の塾長と一人の塾生から始まった。
楽雲庵塾の全身、男塾と名乗っていた頃の話。
俺は自称で、男塾塾長と名乗っていた。
ただの馬鹿野郎。
活動といえば、年賀状の自分の名前を書く欄に、「男塾塾長」とつけていただけ。

そして、塾生であるその男は、「一号生筆頭になったから」と勝手に俺に任命された。
本当に馬鹿野郎な話。
ごっこ遊びみたいなもん。


しかし、俺達の物語は終演を迎えなかった。
ここから、楽雲庵塾一号生筆頭の物語が始まる。

一号生筆頭が働くようになってからのこと。
職場の組織で、リーダーシップをとるような役割を担うようになった。
そしてリーダとして、みんなに一つの提案をした。

クレーム処理班を結成することについて。

それまでは、クレームはみんなで処理をしていた。
しかし、他の業務もあり、作業効率があがらなかった。
そこで、クレーム処理班を結成した方が、組織全体としては作業効率が上がるのではないのかと考え、提案したわけ。
しかも、そのクレーム処理班に名前をつけた。
仲間内だけど、名前をつけた。


その名も、男塾。


その男塾は効率をあげた。
クレームばかり処理をしていたもんだから、
男塾自体のモチベーションは下がっていたけれど、
組織全体の効率はあげ、評価された。

一号生筆頭は、チーム名をつけることに何らかの感触を得た。

そして、また一つのチームを結成する機会ができる。
今度は、そのチームのメンバーに、自分達でチーム名をつけることを命じた。

「まずは、オマエらのチーム名を決めろ。仕事をすすめるのはそれからだ」と言った。

そのチームは、またまた、すごい働きをしたらしい。
あまりにもすごい働きをしたため、一つのプロジェクトチームとして会社から認められ、一号生筆頭の下から離れていった。


ちなみに、そのチームは自分達がつけたチーム名に愛着を持ちながら働いていたらしい。