どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

サーモン兄弟


北海道では、鮭のことをシャケと言う。
北海道でのおみやげで有名な「熊の木彫り」ってのがあるんだけど、その熊もシャケをくわえている。

ふと疑問がわいた。
なぜ、寿司ではサーモンとカタカナを使うのだろう?
日本といえば、SUSIなのにもかかわらず、なぜ、サーモンとカタカナを使うのだろう?


今日は、寿司ネタ、「サーモン」の話。

学生の頃、金がなかった俺は、ある発見をした。
それは、「サーモン」は安いのに旨いということ。
寿司ネタランキング第一位を暴走していたマグロよりもサーモンの方が旨いということになった。

それからというもの、サーモンを食いまくった。
寿司屋に行くたび、サーモンを食いまくった。
板前さんに、「サーモンしか食えないのか?」と言われる程、サーモンを食いまくった。


ある日、俺が住んでいた仙台の街に妹が遊びに来た。
トモダチが寿司を「おごってやる」と、
「せっかく妹がきたのだから寿司でもおごってやる」と
俺達、貧乏兄弟に言ってくれたのを記憶している。

そういう訳で、寿司屋に行くことになった。

そこで、初めて気づく。
妹もサーモンばかりを頼む。

俺もサーモン。
妹もサーモン。
まさしく、俺達のテーブルはサーモン祭りと化した。

俺だけではなかった、妹までサーモンの魅力に犯されていた。

俺達はサーモン兄弟だったのだ。
俺達はサーモン殺しだったのだ。