どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

サッカーマンガ部門第1位。

 オススメのマンガを教えてくださいと訊いておきながら、そのマンガ、前回も訊きました。サッカーマンガ以外でお願いします、と答えたことを、今度、会った時に謝ろうと思った。

 3巻を読んだところで泣き、あっという間に25巻まで読み終わった。そのマンガの名は、小林有吾アオアシ』。これまで読んだサッカーマンガ第1位。と言っても、そんなにサッカーマンガを読んだことはないけれど。そこまでサッカーが好きではないのに、ここまで夢中になって読みたくなったのは、なぜだろう。

 愛媛県出身の中学生が、高校生になるタイミングで、東京のJユースに入り、プロのサッカー選手を目指すという物語。主人公が成長する物語として読むのも、もちろんおもしろいのだが、そこは他の漫画でも同じ。アオアシのおもしろさは、その他に2つあると思う。一つ目は、家族やチームメイトとの人間模様。魅力的な登場人物が多い。ヒールとして登場していた先輩が、物語が進んでいくうちに頼りになる先輩に見えてきたり。私だったら、そういう人と出会ったらできるだけ関わろうとしないけれど、主人公の青井は、学ぶべきことがあると思えば、そういう人たちにも教えを乞う。サッカーのうまさだけではないキャラ設定というのか。魅力の2つ目は、第2の主人公と言っても良いユースチームの監督である福田の存在。存在というかチームマネジメント。アオアシに限ったことではないが、私は本を読みながら、よく仕事のことが頭を過ぎる。マンガでも同じで、サッカーマンガという全く仕事と関係がなくても、時々、仕事の場面で使える言葉と出会い、携帯電話にメモをとる。例えば、作中に出ていた言葉で、”自分でつかんだ答えなら、一生忘れない”というのがあって、それは、部下に何かを伝える場面に自分に言い聞かせる言葉だったりする。

 ヒロインの女の子が、主人公の青井と監督の福田の目が似ているという場面があって、それは自信に溢れた目だという場面があって、私は、一人の知り合いを思い出した。目に力がある。それは、自信なのかもしれないな、とその場面を読みながら考えていた。

 今日は、アオアシを読みながら、北京オリンピックスノーボードハイフパイプをテレビで見た。平野歩夢を観たいと思っていた。2回目を滑り終えたところで、実況が、「人類史上最高難易度のルーティンだ!」と、叫んでいるを聞いて、金メダルだ、と思った。点数が出て1位ではなかったので、あれ?人類史上最高難易度なのに?3回目を完璧に滑っても、金にはならないの?と思った。3回目も完璧で、胸が熱くなった。決めなければならないという場面で、決めることの凄さ。