目が覚めて携帯電話で時間を確認すると、9時20分になっていた。
休日に、ここまで寝ていることは珍しい。昨日は、Netflixで、『全裸監督』シリーズ1を全て見終わったのが、1時半くらいになっていたような気がする。
全裸監督がおもしろくて、見終わった後も、ネットであれこれ調べて、気づいたら眠りに落ちていた。
おもしろかったところは、いつくつかあるけれど、第5話の黒木香が出演するあたりから、目が話せなくなった。黒木香は、なぜ、脇毛を残すことにこだわったのだろう。というか、女性の脇毛を剃るという行為は、いつから当然のように行われるようになったのか。いや、そこがおもしろかったポイントではなく、私が一番、びっくりしたのは、村西とおるが絶望の淵にいる時に、必死に村西とおるを救おうとした人々が存在し、そこまで救いたいと思いたい村西とおるがすごいな、と思った。村西とおるは、なぜ、あそこまで攻めていたというか、なんで、あんな危険な橋を渡ったのだろうか。村西とおる伝を読めば明らかになるのだろうか。
普段から、あまりテレビを見ないので、この人の顔は、見たことがあるくらいにはなるけれど、俳優の顔と名前が一致しない。だから、ネットで調べるんだけど、ヤクザ役の國村隼は迫力があった。本物ではないかというほど、怖かった。
それで、起きて、滝口悠生『愛と人生』を読んだ。読んでいたら、『男はつらいよ』を観たくなって、Amazon PrimeとNetflixで、2作観た。
私の周りには何人かの男はつらいよファンがいて、ここのところ、男はつらいよは、観ておくべき作品なんではないかと思って、Amazon PrimeとNetflixで調べたら、見ることができたので観た。Netflixで全て見ることができる。
私は、映画とか、小説とかの物語は、ハッピーエンドで終わるべきだと思っているんだけど、男はつらいよは、バッドエンドで終わる。
寅さんは、いつも失恋する。このバッドエンドが、観ている誰かを救うのではないだろうかと思った。恋は、成就するよりも、圧倒的に失恋するほうが多いだろうから。
先日、読み終わった永沢光雄『恋って苦しいんだよね』は、全裸監督にも通じ、寅さんにも通ずる作品のような気がして、素敵な小説だったな、と思った。
あとは、部屋掃除を少しだけして、ゴロゴロだけして終わった休日だったが、お金は、昼食の屋台十八番しか使わなかったからよかったと思いながら、シャワーを浴びた。