坂口憲二似の美容師が、俺の髪を切りながら「休みの日は何をしてたんですか?」と聞いてきた。
「後輩が遊びに来たんで、札幌に行ってましたよ」と答えた。
答えた後に、「そういえば狸小路でポストカードも売ってきました。狸小路はストリートミュージシャンとかが多いって聞いたから、一度、やてみたかったんですよね。そろそろ温かくなってきたし、動こうって思うんっすよ」と続けた。
「狸小路でストリートミュージシャンをしているお客さんがいますよ」
いるの?かなり意表をつかれた。
なぜなら、この美容室は、札幌から3時間半ほど離れた街にある。
3時間半かけて通っている人がいるなんて思いもしなかった。
話を聞くと、20歳の女の人で、オリジナルの曲を弾き語りで歌っているらしかった。
「高校の時は、むちゃくちゃだったんすけど、自分のやりたいことが見つかってからは変わりましたね。歌手になりたいらしいっす」
その人が歌う歌を聴いてみたくなった。
いつか、会えたらおもしろいだろうな。
「この前のポストカード、家に飾ってますよ。また、ポストカード作ってもらえませんか?違った四季のやつ」
話は、ストリートミュージシャンから、俺のポストカードの話になった。
ここのところ立て続けに、新しいポストカードを作ってもらいたいって頼まれる。
珍しい。珍しいというか重なるのは初めてだ。
良い感じだ。
珍しく良い流れだ。
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