どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

アイデンティティ


「協調性が自分らしさだって思っていたけど、それは自分がないんじゃないかって思うんだ」

「いや、お前らしいよ。俺から見ると十分、お前らしさはあるよ」


なかなか深い話をするなあって思いながら、その友達の話を聞いていた。


それで改めて考えてみた。
アイデンティティ

エリクソンの言葉。
エリクソンは自分は何者で、その存在はどこに根があるのかということを思いながら生きていた。
アイデンティティという言葉は、生涯、自らのアイデンティティに悩んだことから生み出されたとされている。
青年期に直面するとされている。


自分とは何者か?


自分らしさとは何か?


俺は子どもの頃、髪の毛を切るのが嫌だった。
人と違うことをするのが嫌だった。
だけれど、小学生から中学生にかけて、
人と同じことをしているのが嫌になった。
何がきかっけかはわからないけれども、考え方が逆になった。
みんながビックリマンシールに夢中になっている時、
俺は一人、ドキドキ学園のシールを集めていた。
小さな行動と小さな自己表現。


俺が自分は何者かを考えたのは20代前半。
哲学書を読んでいて、わけがわからなくなった。


存在するって何だ?


考えれば、考えるほどわけがわからなくなってくる。
答えなき問いかけ。

今は考えていない。
仕事におけるアイデンティティは考えまくったけど、
自分は何者かは考えるのをやめた。
今は考えても答えがでない一つということに落ち着いている。


「あなたらしさって何ですか?」と聞かれれば、これまた、すぐには答えられない。
「あなたが思っているイメージで良いよ」と答えるだろう。


人のイメージは考えないようにしている。


何がしたいんだ?


何に熱くなるんだ?


何に心動くんだ?


その心の声に耳を傾け、動いている。
自分らしさは、その集合体で出てくるって思っている。
だから俺は自分らしさを考えない。


俺は俺。


これがアイデンティティということか?
よくわからないから考えるのはやめる。