どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

俺は長男だけど、兄ちゃんみたいな、いとこの兄ちゃん。

今思うと、あれは修行だったのかと思う。

テレビ番組で、「初めてのおつかい」っていうのがあるけど、
俺の場合は、「初めてのお泊まり」。

小学校低学年だったと思う。
一人で、電車に乗り、ばあちゃん家に泊まりに行く。
なぜか、そういう時の母さんは、いつもよりも優しい。
駅で手を振る母さんの姿を見て、電車の中で泣きじゃくった。

妹と二人で行った時は、妹が泣くものだから、俺もつられて悲しくなり、
二人で泣きじゃくった。

無理矢理、泊まりに行けと言われている訳でもなく、どちらかというと、進んで泊まりに行っているんだけど、悲しくてたまらなかった。


ばあちゃん家だけではなく、いとこの兄ちゃんのところにも、よく泊まりに行った。
小学生だった当時の俺は、中学生くらいだった、いとこの兄ちゃんがすごい魅力的で、よく真似をした。
いとこの兄ちゃんがセイント聖矢のマンガを集めていれば、俺も集め、
コンポを持っていれば、俺も新聞配達をした給料を貯めて、コンポを買った。

2人いるんだけど、すごいおもしろい。
それは今も変わらない。

3〜4年前、いとこが事故にあい、見舞いに行った。
すると、そのいとこが、入院していたばあちゃんに話しかけられたらしい。
しかも、テレビに出ている有名人と間違えられたらしい。
陸上選手と間違えられた。
すると、そのいとこは、なんて答えたかというと、
「俺もまた走れるようになって、テレビにでるから、ばあちゃんもリハビリがんばって」って言ったらしい。
なりきったらしい。

その話を聞いた時はうけた。
しかし、今、この日記を書いているとなかなか良い話だ。

いとことの思い出話は、一回では書ききれない程、たくさんある。
すごい面倒をみてもらった。
今でもお盆や正月になると親戚で集まる。
会うのをすごい楽しみにしている。