どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

海の男


ここのところ、写真を撮りに出かけることが多い。

今回、行って来た場所は市場。
魚市場。

なんとなく、いい写真が撮れそうだなって思い、
親戚のおじさんに頼んで、連れて行ってもらった。

おじさんは、毎日のように市場へ行く。
自分の店に並べる魚を選びに市場へ行く。

ちなみに、俺が、一年の半分を、雪駄で過ごすようになったのも、
この城島(マリナーズ)似のおじさんの影響だ。
たぶん。

魚市場へ行く前日、そのおじさんの家に泊まりに行った。
玄関には、いつものように雪駄がある。
ベーシックな雪駄

家の中では、いとこやら、いとこの子どもが夜も遅いのに待っててくれた。

「ありがとね、ところで今月、誕生日の人っている?」俺は、いとこに聞いた。

「お母さん、今日、誕生日だよ」

俺は、しめしめと、にやけながら、
「おばさん、誕生日だと思って持ってきた。これプレゼント」

花屋さんで置いてもらっている誕生日用の楽雲庵塾ポストカードをおばさんに手渡した。

「調子が良いな」と、女のいとこ、二人は俺の姿を見ながら笑う。

さすがに今回は迷惑だったかなと、俺はおじさんに聞いた。
「おじさん、本当、良いの?」

「ああ、良いよ。昨日、市場の親方に話しておいたから、好きなように写真を撮って大丈夫だ。明日は、あの帽子をかぶって中に入れよ。あと、市場の中は禁煙だからな」

棚においてある黒い帽子には、屋号が入った白いプラスチックでできている長方形のプレートがついていた。
まさしく市場に行くって感じだ。

おじさん、おばさん、いとこや、いとこの子どもと束の間、談笑し、俺は、布団に入った。


早朝5時。
海の男の朝は早い。

おじさんの話では、昔は、3時とか4時に市場に行っていたって言っていた。
今は、船が市場に来るのも遅くなったから、5時半くらいに向かうらしい。
朝が弱い俺には、無理な仕事だ。

おじさんが運転する店のワゴンに乗り、市場へ向かった。
まもなく、東から陽が昇り始める頃だ。

「おじさん、いつも11時くらいに寝て、5時に起きるって辛くない?」

「もう、慣れたからな。昼に1時間くらい昼寝するしな」

半分、寝ぼけた状態で、おじさんと車の中で、話をしながら、
待ちに待った魚市場の中。


おじさんが魚を選んでいるところを写真に撮り、
セリをしているところを写真に撮り、
「取材ですか?」と言われ、
ひたすらシャッターを押す。


この写真は、今度、お礼におじさんにもプレゼントすることにしよう。



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