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どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

頼まれてもいないのに作品を作って贈る


髪をカットしてくれている美容師さんから、
新婚旅行に行った時の話を訊いた。
美容師さんが新婚旅行に行ったのは、つい先日の話だ。

「小さい頃からの夢だったんすよね。ビーチで足を伸ばして寝そべるやつに寝るの」

あ〜あ、あれね。名前はわかんないけど、あの寝そべるやつ。
白のイメージがある、あれね。
パラソルがついている、あれね。

それにしても「小さい頃からの夢だった・・・」って言葉に俺は弱い。
もっと訊かせてくれって、その話に食い入る。

「小さい頃からの夢だった」って言って仕事を辞め、
オーロラを観にカナダへ旅立った友達の時もそう。

「大きくなったらケーキになりたい」って子どもの夢を訊いた時は、たまげた。
えっ?ケーキ?ケーキ屋じゃなくてケーキなの?っつって。
未だにあの子どもの夢が忘れられない。

俺は、人が言う夢を応援する。
仮に実現不可能だと周りから言われる夢だとしてもだ。


今まで、人から訊いた夢を思い出しながら、
俺は一軒の服屋さんを思い出した。

その服屋さんは、俺が住んでいた家の近くにオープンし、
俺と同じ年代だと思われる店長が店を経営していた。
女性の服ばかりの店だったから、
俺は一度も足を運んだことはなかったけれど、
同年代のようだったし、
なんか、がんばって欲しいなと、
ひそかに帰宅途中の車の中で、
店の様子をうかがうのが習慣となった。

その服屋さんは、一、二年で閉店になっちゃうんだけど、
ひそかに応援していたことを手紙に書いて店に出そうかと考えた。
だけど、やめた。
何か、ただのおせっかいのような気がして。



その時、作ったポストカードがある。



俺はそのポストカードを作り直し、メッセージを添えて、
今回、美容室に持ってきた。

何ヶ月か前に、その美容師さんから「ミュージシャンになりたい」って20代の人がいる話を訊いた。
毎週のように、何時間もかけて札幌の路上で弾き語りをしているのを知り、
曲を聴いてみたいなと思って、
札幌に行くたびに足を運んだが、
なかなかタイミングが合わず会えていなかった。

美容室に行くたびに、その人の話になり、
その人も、俺が路上でポストカードを広げているのを探しているらしいことを知った。


あの服屋さんの時は渡せなかったけれど、
もうこうなったらあれだ、頼まれてもいないのに作品を作って贈ることにしようと思って、
美容師さんに頼んで帰ってきた。





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