携帯電話の着信履歴から、
目的の電話番号を探し、
緊張しながら発信ボタンを押した。
呼び出し音が何度か鳴る。
Rrrrr.Rrrrr.
呼び出し音を聞きながら、
もしかしたら、いないのかもしれないなと思った。
それくらいの回数を鳴らした。
Rrrr.Rrrr.
電話をするか迷っていたのに、
呼び出し音を聞きながら、
家に居て欲しいなと思った。
電話口に女性の声が聞こえた。
良かったぁ。
俺は、名を名乗り、目的を話した。
女性の声のトーンが変わった。
少し慌てた様子で、近くにいる旦那さんを呼んだ。
旦那さんに、再び名を名乗り、目的を話した。
「もし、ご迷惑じゃなければ、手紙のお礼とお線香をあげさせていただけないでしょうか?」
俺は、モチダさんの息子さんからもらった手紙を持って新潟にいた。
幸運なことに、休みが続いたから、
新潟の友達に会いに来ていた。
せっかくだから、モチダさんのところも、
手紙より、お会いした方が良いんじゃないかと思った。
ただ、いきないだから、迷惑かもしれず、電話をかけるのをためらった。
突然の電話にもかかわらず、
モチダさんの息子さんは、
お待ちしてますと言ってくれた。
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花のついた帽子の物語〜一本の電話〜
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