どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

時を経て伝わった言葉

教室の一番後ろの席で、
俺は、担任の先生の最後の話を聞いていた。
15歳、卒業式の日。


担任の先生は、
俺等が中学校に入学した時に、
新任で、その学校に来た先生で、
「プロレスラーの蝶野に似ている」って、
誰かが言っていたけど、
確かに、どことなく似ているなと今更ながらに思う。
担任の先生は、その頃、27,8くらいだっただろう。



「人生、辛いことや苦しいことがあっても投げやりになるな」



これが、最後の俺等へのメッセージ。


『自分の人生だから、投げやりになんてならんよ』
俺は、そう感じた。

だから、その最後のメッセージがピンとこなかった。
ピンとこなかったけど、ずっと覚えていた。



あれから十数年。



先生が伝えたかったメッセージがわかった気がする。




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