どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

一見、いらないと思うようなものがあった方が幸せだったりする。

空は曇天。辺りは霧で覆われていて、少し肌寒い。
私はゴミ袋片手にゴム集積所へと歩く。
鳥の声。草木の匂い。
空が青空ではなくても気持ちが良い。
お気に入りの朝。


家に戻ってきて読みかけの本を開く。
最近、体が活字を欲する。
体が欲するままに。



俳優・亀岡拓次

 

 

俳優・亀岡拓次 (文春文庫)

俳優・亀岡拓次 (文春文庫)

 

 




俳優が、地方にロケに行き、その土地にある飲み屋さんへと行く。そんな俳優の日常を描いた作品。


人生は、一見、いらないと思うようなものがあった方が幸せだったりする。
そんな言葉を、本を読みながら思い起こした。


私のお気に入りは、196ページからの亀岡と宇野のやりとり。
宇野は映画が好きで、お気に入りの映画を亀岡に紹介する。
その映画がくだらなすぎて、おもしろい。


思わず、吹き出した。