どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

もてるタイプじゃないけれど

高校の時に出逢った友達の結婚式に出席し、
2次会にも参加した。

その日の主役である結婚した友達が、俺の隣に座り、
「ホームページのことって言っていいか?」と確認した後、
店からペンと紙を借りて、
何度か、同じことを紙に書き、
何度か、違う人に、同じ話を繰り返した。

「楽雲庵塾ってYahooで検索すると出るから観てみてよ。こいつとは友達になっておいた方が良いよ」

俺は、ありがてぇなって思いながら、
楽雲庵塾って覚えずらいわなと心の中で呟いた。


その2次会も終わり、
店の外に出た時に、
再び俺の側に来た主役の友達に、
「今日の最後の話、良かったよ。もてないタイプの・・・って話、あれ、アドリブだろ?」と感想を言った。

「そう?苦笑じゃなかった?」

「苦笑じゃねぇよ」



その友達は、結婚式の挨拶で、こう言った。

「友人代表挨拶で、友達が言っていたように、
僕はもてるタイプじゃないので結婚に至るまでは苦難の道でした。
そんな僕も、今日という日を迎えることができました・・・。」

それまでの話の流れでは笑う話に聞こえたから、
会場は笑った。

ただ、俺は笑わずに聞いた。
真剣に聞いた。


俺が友達に、良かったよって言ったのは、
うけたからではなく、
友達が言うように、
もてるタイプじゃない男が辿る、
苦難の道を、俺も知っているし、
それが、高嶺の花のような女性であれば、
なおのこと、その道は険しく、
そこに敢えて、ぶつかっていくには、
どれほどの勇気がいるかも知っているからで、
それでも、体当たりをし、
あきらめず、
辿り着いた喜びが、
伝わってきたからだった。


俺も、挑まんとな。
戦い続けないとな。
そう思わせてくれた、
友達の一つの恋の物語。






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