年が明ける数分前から、俺は、NHKをつけることが多い。
テレビで除夜の鐘を聞く。
何か年が明けていく感じがする。
鳴らす鐘の数は、108。
何やら、人間の煩悩の数らしいね。
その煩悩を打ち消す為に、鐘を鳴らす。
ひゃくはち。
昨年、俺は本屋に行った時に、
この”ひゃくはち”というタイトルの本の表紙を見た。
タイトルの”ひゃくはち”。
それは除夜の鐘の数から来ているのだけれども、
この本は、高校野球を舞台とした小説なんだわ。
ちょっと読もうかと思ったら、
次が気になって、ぶっ通しで読み、
一日にして読み終わった。
そして、余韻に浸るかのようにページをめくり、
最後の著者紹介のところにさしかかった。
何となく目を通す。
同い年かぁ。
話を本の内容に戻す。
本を手に取る前は、
野球を言葉で表現するのは難しいよなと思った。
ただ、読んでいくうちに、確実に引き込まれた。
主人公は、野球が飛び抜けてうまいわけでもなく、
甲子園を夢みて、強豪校に一般入試で入る。
主人公は補欠。
野球以外にも、家族がいて、友達がいて、恋もある。
26歳の今と、18歳の高校時代で交互に話しが進む。
それも、今の俺と重なるきっかけになったんだろうな。
最後まで、気になる本だよ。
※今日、紹介した本。
『ひゃくはち』早見和真:集英社
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