どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

花沢健吾最新作

史上最強の寒気。大層なネーミングの寒気は、耐えうる気温ではあったけれど、吹雪が半端なくて、車を運転していると、これまでに見たことがないほど、追突事故がそこかしこで多発していた。

 

事務仕事がたくさん、たくさん残ってはいたけれど、集中力に欠け、自宅で続きをしようと思いながら帰宅。

 

帰宅したら、そんな仕事をする気分ではなく、まあ、いつものことではあるんだけど、花沢健吾『たかが黄昏れ』、『アンダーニンジャ』同時発売の1巻を読んだ。

 

花沢健吾は、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を読んでからのファンで、自宅には花沢健吾のこれまで出版された漫画が全て並んでいる。

 

『たかが黄昏れ』は、女性のみの世界を描いた漫画で、これからどんな展開になっていくか全く想像がつかなくて、『アンダーニンジャ』は、タイトルのとおり、忍者の話。現代に、まだ忍者がいたって話。外国人が忍者に憧れるのも頷ける。忍者、かっこいいかもしれない。

 

本を読んでいたら、居間で寝ていて、0時半に寝室の布団に入ったんだけど、仕事のことを考えていたら、目が冴えて、再び、読書。高山なおみ『押入れの虫干し』を読んだ。なかなか寝付けなくて、こんなに寝付けないのも珍しくて、気づけば3時になっていた。

 

たかが黄昏れ (1) (ビッグコミックススペシャル)

たかが黄昏れ (1) (ビッグコミックススペシャル)

 

 

アンダーニンジャ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

アンダーニンジャ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

押し入れの虫干し (真夜中BOOKS)

押し入れの虫干し (真夜中BOOKS)

 

 

ちひろさんと友達になりたい。

小説を読んでも、エッセイを読んでも、どうも集中できず、読んでいる途中で、読むのをやめてを、何冊か繰り返している。

 

そんな中、読んだ漫画、ちひろさんの1巻が良かった。 

ちひろさん 1 (A.L.C. DX)

ちひろさん 1 (A.L.C. DX)

 

ちひろさんと友達になりたい。ちひろさんは、竹のように、しなやか。ちひろさんは、やさしくて、そのやさしさは、マイノリティにも向けられる。ちひろさんは、セクシー。ちひろさんのことをもっと知りたくなったので、2巻以降も読もう。

 

モラルと虐待

なぜ、モラルが低下するのだろうか?

 

そもそもモラルって聞き慣れた言葉だけど、どんな意味なのだろうか、とインターネットで検索すると、道徳とか倫理と書いてあった。

 

道徳とか倫理だと、教育するのは難しいのではないか?そういえば、学校では道徳の授業があるんだっけ?私が子どもの頃も、道徳の授業が何回かあった気がするけど、どんな授業だったかも忘れたし、そもそも授業で教えることができるのだろうか?そういえば、道徳を教えるなら、ONE PIECEを読ませた方が良いのではないか思ったこともあった。

 

自制というか、自律が大事なのかな、と考えたが、そもそも自制とか自律は、どう育めば良いのか?こうありたいという自分を持てば良いのか?そこにモラル的項目が入っていなければ、どうか。

 

環境か?人の目があるとモラルの低下が防げるだろう。ただ、常に人の目があるわけでもない。罰があれば良いのか?

 

モラルの低下のことを考えていたら、ニュースで流れていた介護老人保健施設で働いていた元職員が逮捕されたのを思い出し、モラルの低下を防ぐのと、虐待を防ぐのは、どこか近いところがあるのではないか、と思った。

 

虐待を防ぐには、どのようなことが大切かという以前、訊いた話を思い出した。言葉遣い、良いサービスを提供しようという風土。確かに大事なんだけど、実現するのに時間がかかると思った。そもそも即効性のあるものは存在しないのか?

 

ニュースで流れていた介護老人保健施設の記事を読んでいくと、どこまでが真実かということがわからないが、同僚が語る元職員の言動を読むと、資質の問題だな、と思った。モラル云々以前の問題。環境どうこうの話ではない。退職してもらった方が良かったな、と思ったが、退職させるのもいろいろ問題があるのだろう。

ショートメールも、LINEも、漢字変換ができなくなった。

友達と会う約束をしていた。その友達と会うのは2年振りだった。店は私が選んでおくよと言っていたので、前日に、喫茶店と、お好み焼き屋のどちらが良いかを、友達に確認した。お好み焼き屋が良いとのことだったので、お好み焼き屋にした。そのお好み焼き屋に、開店時間に到着すると、店は閉まっていた。外から中をのぞくと、人がいる気配がない。定休日は水曜日で、その日は、月曜日だった。月曜日だから、人も来ないし、休んでも良いかなくらい、ゆるく営業をしているのだろうか。

 

慌てて、友達にLINEをした。なぜか、漢字変換ができなくなっていて、ひらがなでしかうてなくなっていた。でんわをしながら、くるまにむかったら、ちょうど、ともだちもちゅうしゃじょうについていて、「みせしまってるから、べつなばしょにいこう」といった。

 

けっきょく、わたしは、はんばーぐをたべた。

 

ここが、へんかんきーになっていたはずなのに、くうはくになっているんだもんなあとけいたいをながめた。ひらがなだとこのようによむのがたいへん。

 

いえにかえってきて、ぱそこんでしらべたら、「さいきどう」するといいということらしかったので、さいきどうをしたら、元に戻った。

 

人に会って帰ってくると、何か、寂しく感じることがある。友達もそんなことを思ってくれているのだろうか。また、会いたいなと思うくらいがちょうど良いとか思ったりした。

1分で話せ!

ある日、突然、経営者から声をかけられ、意見を求められることがある。当然のように経営者は忙しい。忙しいから、ささっと聞いて、ささっと結論を出し、ささっと行動にうつしたい。実際はわからないけど、私には、そう映る。

 

あとで、ああいうふうに言えば良かっただの、準備をしておけば良かっただの、と後悔することもしばしば。

 

私の課題の一つはいかにわかりやすく説明できるか。しかも短い時間に。端的に。

 

そろそろ意見を求められる時期だと、1冊の本を手に取った。タイトルからして、ぴったり。伊藤羊一『1分で話せ』。

 

 

久しぶりにビジネス書を手に取った。私は、自分の考えていることを、相手にわかりやすく伝えるのが苦手なので、そのような内容の本を何冊か読んできたんだけど、『1分で話せ』を読みながら、これまで読んだ本とかぶってるところとかあって、説明するのに、大事なことって、そんなに多くないのかもしれないなと思った。

 

まずは、相手が求めていることを理解する。そして、相手がどんな状態にするのがゴールかを考える。そして、説明を組み立てる。

 

キーワードは、『3』。

 

まずは結論を述べる。これ結構言われてる。今回が初めてじゃない。結論の次は、根拠を述べる。根拠は、3つ。そして、最後に、イメージが浮かぶようなものを用意する。視覚に訴えるのか、例えばと具体例を挙げるのか。

 

結論→根拠→たとえば。

 

本書ではピラミッドストラクチャーという名称で説明をしていた。

 

正しければ、相手が動いてくれるとは限らない。相手が動くために、できることすべてをやるべきと、著者は言う。根回しも、説明のあとのフォローも含めて。

 

なるほどなあ、と思ったのが、『たとえば』の部分。本書では、相手の心を動かすのは、相手がイメージしやすいようにすることが大事と言っていた。パワーポイントで視覚的に訴えるのもよし、たとえば、、、、と説明していくもよし。

 

なんか、できそうな気がした。ビジネス書を読むといつもそう思う。

 

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その印象はつくられたものかもしれない、第一印象は、誤っているかもしれない。

アジアカップ決勝をテレビで流しながら、早見和真『イノセント・デイズ』を読んでいた。

イノセント・デイズ (新潮文庫)

イノセント・デイズ (新潮文庫)

 

アジアカップの試合が終わったのが深夜1時半で、明日も仕事だから、そろそろ寝ないと、思って、本を閉じ、布団に入った。外は風が強く吹いていた。

 

気持ちが塞ぐのは、外が吹雪いているからなのか、日本が、カタールに負けたからなのか、と思ってみたけれど、一番の要因は、イノセント・デイズの内容だった。本に引っ張られて、気持ちが塞ぐのは久々だった。本当にたまあに、本に引っ張られて、どよ〜んとした気持ちで数日過ごすこともあり、そんな本だと思った。

 

もう、切なくて、悲しくて、フィクションであるはずなのに、フィクションとは思えなくて、どこかに同じような人がいるような気がして、いつもなら、途中で本を読むのをやめるんだけど、読む手を止められなかった。というか、一気に最後まで読んで、いつもは読まない解説も読んだ。解説は辻村深月だった。解説も読んで良かった。視野が広がったというか、気持ちが整理できたというか。

 

『イノセント・デイズ』は、ある女性が、恋人にふられ、その恋人の妻と双子の子どもを放火で殺した罪で、死刑宣告されるという話。その女性に関係した、産科医、義妹、幼少の頃の友人、中学校時代の友人、元恋人の友人、刑務官等によって、その死刑宣告をうけた女性が、どんな人だったかが、徐々に明らかになって物語は進む。

 

本を読みながら、出会った人に、優しくありたいと思い直した。孤独を感じている人は、身近にいるかもしれない。誰の助けも求めず、ひとり、耐えている人がいるかもしれない。仕事でも、私生活でも。

 

 

お前が将来どんな仕事に就こうと、絶対に忘れてはいけないことがあるよ。相手が何を望んでいるのか、真剣に想像してあげることだ。早見和真『イノセント・デイズ』p282

 

遠田潤子『あの日のあなた』にも、想像しろって言葉が出てきたけれど、どうも、『想像』という言葉が、私のアンテナにひっかかる。

 

人間が人生を賭して挑める仕事なんてせいぜい一つか二つしかないんだ。早見和真『イノセント・デイズ』p326

 

やっぱり自分の違和感を大切にして、選択をしていくことって大事だなと思った。

想像しろ。想像したら、今度はそれを百倍にしろ。

遠藤潤子『あの日のあなた』を読んだ。

あの日のあなた (ハルキ文庫 と 7-1)

あの日のあなた (ハルキ文庫 と 7-1)

 

交通事故で唯一の肉親であった父を亡くした、大学生の物語。父の遺品を整理しながら知る父の過去。次が気になって、あっという間に読み終わった。たぶん、自分の年齢によって、自分の経験によって、この小説の印象は変わる。

 

・・・想像しろ。・・・想像したら、今度はそれを百倍にしろ。それでなんとか正解だ。遠藤潤子『あの日のあなた』p243

 

 

原田マハ『生きるぼくら』も読み終わった。

生きるぼくら (徳間文庫)

生きるぼくら (徳間文庫)

 

両親が子どもの頃に離婚し、母と共に生活していたんだけど、学校でいじめにあい、ひきこもりになってしまう主人公の再生の物語。母の気持ちを想像すると、泣けてくる。