ああ、今日は、しになだな。4月27日。しにな。
そう言い、私に誕生日を教えてくれた人がいる。
久しぶりに、その人の誕生日を思い出したからメールをした。
おめでとう、だけだけど。
ああ、今日は、しになだな。4月27日。しにな。
そう言い、私に誕生日を教えてくれた人がいる。
久しぶりに、その人の誕生日を思い出したからメールをした。
おめでとう、だけだけど。
良い名前だなあ、カフェ崖の上。その名のとおり、崖の上にある。アイスコーヒーを注文し、のんびりと一人、小説の続きを書く。珍しくはかどる。2杯目のアイスコーヒーを飲みながら、集中して小説を書いていると、パソコンの電池が5%しかないことに気づき強制終了。
最近、大切にしているのは、自然体。
朝8時、鍬を持ち、畑を耕した。毎年、この地味な仕事はめんどくさい。
朝9時、畑の草取りを終え、札幌芸術の森美術館に向かう。会館は9時45分。インターネットで調べた。
旅は目的地につくまでがおもしろいを観るため。
札幌芸術の森美術館に着いたのが11時。思いの外、時間がかかった。
北海道ゆかりの作家8名による、様々な「旅」の表現。
仙庭宣之さんの展示は、謎解きゲームになっていた。
鉛筆を持ちながら、問題用紙に書かれている5つの質問に答える形式。1つ目の質問から、早速わからない。1つ目の質問は、あとで考えることにし、わかるところから答えていった。5問中、3問はわかったのだが、残る2問がどうしてもわからない。何度も、何度も、展示室を眺めていると、監視員のおばさんが、近寄ってきて、ヒントをあたえてくれた。「こっちの壁と、あっちの壁の位置で、同じ言葉を繋いでいくんです」「は、ん、も、、、」やっと、解くことができた私は苦笑い。残るは1問。いつの間にか、監視員のおばさんはいなくなっていた。考えても考えても、残る1問がわからない。監視員のおばさんも戻ってくる気配がないから、解くのを諦め、答えが書かれている用紙を手に取った。答えを読んでもわからない。答えを理解することすらも諦めかけた時に、再び、監視員のおばさんがやってきて、最後まで解き方を教えてくれた。謎解きゲームは、これくらい難しい方がおもしろいですよね、と思いながら、監視員さんに、こんなに難しい謎解きを答えられた人がいたのか、と訊ねた。「はい。ノーヒントで、答えられた人がいらっしゃいます」妙に感心してしまった。
展示を観終わって、美術館内にある売店に寄ると、今回の展示に関連のするものが売られていた。その一つ、シミー書房の、まるい地球の夜の本という本を買ってきた。素敵な話なんよ。この話。
良い仕事には心がある
旅の面白さはどこにあるのでしょう。定住する地を離れ、行き先の土地ならではの観光や食を楽しみ、その土地に滞在し、見知らぬものに触れる、もちろんこうしたことが旅の目的かもしれません。しかし一方で、目的地に着いてからの行為ではなく、そこに行くまでの旅支度や地元を離れ移動する道中など、その過程にも旅の醍醐味があるのではないでしょうか。
日常を離れ、知らないどこかに行くということへの期待と少しの不安が入り交じる、その感情の揺れ動きは、むしろ目的地に着いてからよりも、その前段階でのほうが大きいかもしれません。(旅は目的地につくまでがおもしろい)
「旅は目的地につくまでがおもしろい。」のフライヤーを読んで、素敵な文章だな、と思った。
行くかどうか迷っていたけれど、ちょうど、その日の夜は、札幌で友達と会う約束もしていたので、昼間に芸術の森に行くことにした。
自宅から芸術の森までは、1時間半から2時間かかる。ガソリンスタンドに寄った時に、ふと、ダッシュボードに置いてあった、「旅は目的地につくまでがおもしろい」の割引券が目に止まった。4月17日休館。今日は4月17日。2時間近くもかけて芸術の森で気づかなくて良かった。
昼からの予定がなくなり、喫茶店でアイスコーヒーを飲みながら、本を読んだ。
その1軒のWORLD BOOK CAFEが素敵な喫茶店だった。
旅をテーマにした本が大きな本棚に並べられていて、壁には、絵が飾られている。
また、今度、行こう。
美術館も。
ひさしぶりに録りためていたプロフェッショナル仕事の流儀を、夕飯を食べながら観た。たまたま再生したものは、脚本家・倉本聰の特集だった。
倉本聰は、脚本を書く前に、登場人物が、何歳に、何をしたかという履歴書を作っていく。実際にドラマ、舞台に使わない箇所まで。それが物語の根っこになる。登場人物同士が織りなす物語は枝葉。根っこをいかに掘り下げられるかが大切。
また、こんなことも言っていた。
スポーツ選手が、一週間トレーニングをつまないとどうなる?物書きも同じ。
自分の力以上のものが書けるためには、技を磨き、仕事に、真摯でピュアであること。真摯。どこかでも仕事に真摯であることが大切だって聞いた。真摯。まじめで熱心なこと。
倉本聰の舞台、「走る」を観たかった。