どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

どんな大人になっていくのだろう

松竹梅。
タイトルは違う方が良かったんじゃないかなあ、と本を閉じながら思う。

松岡。竹村。梅田。

3人の名前の頭文字をとって松竹梅。
松竹梅は小学生。小学生の男子。

松竹梅を命名したのは担任の先生なんだけど、
自分達で3人のチーム名みたいなのを考えれば、なおのこと良かったと思う。

もともと松岡と竹村が友達で、梅田は転校生だった。
梅田には父も母もいなく、姉ちゃんと2人暮らし。
学校でもいじめられているところに松岡と竹村が友達になる。
物語の始まりに一気にやられた。

それぞれが家庭の事情を抱えているんだけど、そのことに悲観することなく、
馬鹿やって、自分の好きなことやって、勝手に生きる。

この3人にも別れがやってくるのか、と想像しながら、
どんな大人になっていくんだろう、と想像しながら、
続編が出れば良いのにと思いながら、本を閉じた。


戌井作品は何冊か読んだけれど、俺は、この1冊が一番好き。
こういう感じの物語が好き。

松竹梅 (真夜中BOOKS)

松竹梅 (真夜中BOOKS)