「転んじゃいました」
オリンピックに出場していたマラソンランナー谷口選手がインタビューで笑いながら言った言葉を思い出した。
ころじまった・・・。
2011年1月1日。
発熱。
3日3晩、熱にうなされる。
体温が上がっている筈なのに、体感温度は極寒。
なぜ熱が上がっている時は寒気が走るのだろう。
漢字にすると悪寒。
悪い寒気。
よく漢字はできている。
寒い、寒い、寒い。
39.5度。
あべし、あべし、あべし。
31日からぶっ続けで読んでいた北斗の拳を思い出す。
扁桃腺は繰り返すと言うが、俺の扁桃腺は再び腫れた。
正月早々、俺の主食はヨーグルト。おはヨーグルト。
前回は6日間、ウィダー・イン・ゼリーだった。
ウィダー・イン・ゼリーでも人間は生きていけるかもしれないとわかった。
寝て、寝て、寝まくる。
パンダはどうも16時間は寝るらしい。
俺は16時間以上を睡眠時間にあてる。
そう、俺はパンダちゃん。
そして4日目の朝。
復活。
唾を飲み込める幸せを感じる。
俺は自分を律するにはスタートで転んじゃうくらいがちょうど良いのかもしれない。
それにしても、あの時の谷口選手のインタビューの姿は格好良かった。
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