俺は、たまあに、こんなことを考える。
困った女性がいたら、いかに助けるか。
そして、いかに、さりげなく去るか。
そうは言っても、そんな場面なんて、いっこうに訪れやしない。
そんな30代土管工の俺に訪れた千載一遇のチャンス。
それは、仕事帰りに訪れる。
職場の同期と帰る道すがら、目にした一枚のビラ。
「助けてください」という緊迫した雰囲気の文字、
そして、ビラのど真ん中に写る女性の顔。
ど真ん中のストライクだった。
もろ、タイプだった。
ここでやらないで、いつやるのよ。今、今、今しかねぇんだ。
と、仕事着のまま走り出した。
同期は、何が何だかわからないまま、その勢いに押される形で後を追った。
そう、これが、後に誰もが知ることになる「スーパーマリオブラザーズ」の始まりだった。
スーパーマリオブラザーズという名は、マリオとルイージのコンビ名だ。
「どうせならコンビ名が必要じゃねぇ?」と言い出したマリオ。
「マリオブラザーズってのはどうよ?」とあらかじめ考えていたのか、自分の名前を全面に押し出すマリオ。
「THE」はどうする?と自分の名前が入っていないことよりも、「THE」が入っていないことにこだわるルイージ。
「別にいらんくねぇ?」と一蹴するマリオ。
「じゃあ、せめて、スーパー」をつけてくれと懇願するルイージ。
それで決定したのが、「スーパーマリオブラザーズ」。
俺は、とうとう、その「スーパーマリオブラザーズ」を手にした。
もう、我慢ならんかった。
スーパーマリオブラザーズをやりたいだけで、
ファミコンを買うのはいかがなものか?とも思ったが、
スーパーマリオブラザーズをクリアしていない自分に我慢ならんかった。
※スーパーマリオブラザーズの始まった物語及びコンビ名は、フィクションです。
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