北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

最終目的地


桜が最後に舞う地は、北海道の東。
清隆寺という場所で咲く。

桜を追うようになってから、一度は観てみたいと思っていた桜。
開花予想は、15日と聞く。
もう少し先のこと。

そんなことを考えていたら、ふと、この前、交わした会話を思い出す。

「最終目的地って、どこですか?」

この質問。今回が初めてじゃあない。
どんなふうになりたいか。

「たまあに聞かれるんだけど、何で、聞きたい?」
俺は、質問の質問をする。

「いや、いろいろやりたいことが、いっぱいありそうだから・・・」

「やりたいと思ったことは、その時、その時で実現してこれたから、そんなにいっぱいはない。まだ、実現していないのは、本を出すことかな」
そう、答えながら、はっきりとしたビジョンがない自分に恥ずかしさを感じた。

今までも、何度か、質問を受ける前から、数年後の自分を考えたことがある。
その時もイメージがわかなくて、わからねぇなってことで終わった。

より具体的になっていたら達成できるとか、ノートに書くと達成しやすいとか、
そんな話を聞くし、実際、ノートに書いたこともある。
ただ、最終目的地はわからない。
あったほうが良いのかなとも思うけれど、はっきりと見えてこない。

困りながら、再び、俺はこう言う。
「ただ、やりたいことは、片っ端からやっていくよ。例えば、それがヤクルトをコップ一杯に飲みたいってことでもね。ちなみに、ビールかけは、WBCで野球日本代表が世界一になった時にやった」

俺の話を聞きながら、その人は笑う。

ふと、これだなと頭に浮かぶ。
最終目的地じゃないかもしれないけれど、俺が望んでいること。

「めっちゃ好きな人と、幸せな生活を送りたい」

こう言った自分が自分で腑に落ちた。
そう。俺は、そのことだけは、はっきりとわかっている。