北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

10 第5話


4月に入り、20日ばかりの時が流れる。
時々、「慣れた?」と人は俺に聞くが、
「慣れるわけがないでしょ」と心の中でつぶやく。

わかっているのです。
俺は、環境の変化に適応しがたいということを。

だから、俺は自分に言い聞かせる。
「図太くいけよ」と。


そんなある日のこと。
ポストに、長方形の一枚のハガキ。
郵便物等預かりのお知らせ。BY日本郵便

差出人「チーム10」。

郵便局の、再配達なんか待っていられず、その長方形のハガキを持ち、郵便局の場所を確認し、足を運ぶ。

受け取った、一つの小包。
品名にはアルバムと書いてある。

俺は、車に乗ると、家まで待っていられず、その小包を開ける。
中には、アルバムが一冊。

「俺が先に送ろうと思ったのによ」

1ページ、1ページを、ゆっくりとめくる。
1ページ、1ページに、写真と、飾りと、メッセージ。
チーム10の歴史、俺等の大切な思い出。

「これは、やばいな」

そんなことを心の中でつぶやきながら、目には涙が溢れてくる。
郵便局に入っていく人がいるのに、人の目をはばからず、車の中で涙を流す。
家に帰ってきて、再びアルバムを眺め、また涙を流す。


この物語に、最終話は存在しない。
いつか会い、そして、また綴る。


俺が、新潟で笑って暮らせるようになったのは、
みんなに出逢えたおかげです。


ありがとう。
本当に、ありがとう。