チラシや請求書がお決まりの俺の郵便受け。
その郵便受けに、大きい封筒が届いていた。
一日の締めくくりとしては、ちょっとしたご褒美にも感じる。
送り主は、北海道の友達。
CDケースみたいなのが入っている感触が手に伝わる。
はて?なんだろうか。
この友達が、贈り物をしてくれたのは、
今回が初めてじゃあない。
以前、北海道限定のカップラーメン、カップやきそばとでも言った方が良いのか、
やきそば弁当を1箱送ってくれたことがある。
そんなことを振り返り、
その封筒を無造作に開ける。
やっぱりCDケースだ。
その他には何も入っていない。
それも、あいつらしいなと、そのCDを手にとる。
「〜北の勇者達〜第88回全国高等学校野球選手権大会2006年8月6日〜21日」
それは、CDではなくDVD。
今年の夏の甲子園のDVD。
俺は早速、プレステに、そのDVDを入れ、画面を見る。
あの熱すぎるくらいの夏が一気に戻ってくる。
駒大苫小牧の全試合のハイライトが、
音楽とともに流れる。
その映像を見ながら、
そういえば、今年は、WBCから始まり、
駒大苫小牧が準優勝、
そして、最後は、北海道日本ハムが、日本シリーズを戦うことになっている。
俺にとって、今年の野球は最高の一年になっている。
今年の夏の甲子園は、何回観ても、やっぱりすごい。
あきらめてないもんな。
あきらめないもんな。
アルプススタンドで応援している人達、
たぶん甲子園に行けなくて、北海道で応援している人達が、
お祭り騒ぎのように喜び、
負けた決勝では、すすり泣いていた。
俺の目にもうっすら涙。
そういえば、中学校で野球をしていた時のこと。
2年生の時の最後の大会は、全校応援だった。
いつもは、初球からガンガン打つ俺が、
初球から打ったら、自分のテーマソングがすぐ終わっちゃうということで、
初球から打つのをやめた。
せめて、「かっ飛ばせ〜」とみんなが言ってくれるのを聞きたかった。
そんなわけで、野球のことを書き始めると、
こんなことになってしまいました。
こんな長い文章を最後まで、読んでくれた人に感謝します。
DVDを贈ってくれた友達に感謝します。