どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

おちんちん体操第二

 JALの飛行機に乗るのは久しぶりだった。JALの対応の良さを耳にし、JALを使用したいと思っていた。チェックインするためにJALのカウンターを通ったのだが、高級感が漂う。色のバランスなのだろうか、木が使用されているからだろうか。

 出発時刻まで時間があったので、喫茶店に行ったり、ラウンジに行って過ごし、金子玲介『死んだ山田と教室』を読んだ。

 飲酒運転の車に轢かれて死んだ山田が、なぜか、教室のスピーカーに憑依したというか、スピーカーを通して、同級生と会話ができるという設定の物語で、高校生のくだらないやり取りに、笑いを堪えられなくて、にやけたり、吹き出しそうになったりした。書き言葉で、ここまで笑わせられるのはすごいと思ったが、おそらく、この笑いは、女性にはわからないかもしれない。

 

  仙台空港に到着した。妻は暑いと言っていたが、私は北海道とあまり変わらないのではないだろうか、と思った。

 懐かしき仙台駅、懐かしきバスプール、懐かしきバスの色。

 妻が、あらかじめ調べていた飲食店に向かって歩いた。仙台朝市という場所があるのを初めて知った。何年も住んでたというのに。妻が行きたいと言っていた飲食店は、食材がなくなったため、本日は閉店すると張り紙が貼られていた。

 一度、海鮮を食べるという気持ちになっていたから、海鮮が食べられるところにしようということになり、SPALの地下の飲食店に入り、妻はシラスの2食丼を食べ、私は、漬け丼を食べた。美味しかった。

 仙台から一関までは、バスに乗り、私は、バスの中でも『死んだ山田と教室』を読んでいて、一関駅の中にある喫茶店でも読んでいて、一関駅を出発する頃には、『死んだ山田と教室』を読み終わっていた。

 笑いだけじゃなかった。私も、中学や高校の友人とは、時間の経過とともに、いや、時間の経過だけなのかとも思うが、疎遠になっているので、なんとも言えない気持ちになった。

 妻の姉に迎えにきてもらい、妻の妹の夫と合流して焼肉屋に入った。後から、妻の妹や妻の父や母も合流した。

 虎に翼を観ているかという話になり、寅子の娘のゆみちゃんが姪に似ていると思わないかと話しても共感を得られなかった。

 今回、東北を訪れた目的の一つは、山形ビエンナーレに行くことであり、山形ビエンナーレのどこを観たいのかという話になって、私も携帯電話を使用して眺めたのだが、前野健太も参加していて、前野健太をみたいと言ったのだが、蔵王は遠いという話になってあきらめざるを得なかった。

 家に帰ってきて、再び、山形ビエンナーレのホームページを見たり、グーグマップで調べると、東北芸術工科大学蔵王温泉は近いという話になって、前野健太を観に行けそうということになった。妻の姉妹と私の4人で行く。

 山形ビエンナーレに前回、行ったのが、2014年で、2014年が、山形ビエンナーレの第1回で、あれから10年経っているのか、と思った。

 季節外れの虫に刺された。