北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

都市対抗野球

アパートの玄関をあけて、ただいまと言うと、いつもは返事がないのに、にゃあ、と居間から猫の鳴き声が聞こえた。猫は体を伸ばしながら、ソファから降りた。

 

私は、猫に夜ご飯をあげて、すぐにお風呂に入った。お風呂から上がると、猫が入口にいて、にゃあ、と、何度も鳴いた。甘えたいんだな、と思った。珍しい。

 

居間で、私が横になると、猫が私の体に登ってきて、猫の冷たい鼻息が触れるほどの距離で眠りについた。

 

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猫が、私の胸から降りてからは、村瀬秀信『ドラフト最下位』の続きを読んだ。読みながら、職場で、都市対抗野球が好きという人がいたのを思い出して、ネットで調べた。もしかしたら、私が知らないだけで、社会人野球もおもしろいかもしれない、いや、たぶん、おもしろくて、私は、新たな楽しみを得る予感がしている。

 

大会要項を見ると、都市対抗とは、東京ドームで、7月中旬から2週間にわたり大会は行われる大会で、北海道から九州までそれぞれの地区代表36チームがトーナメントでおこなわれる。

 

次に、北海道地区のホームページを見た。日本製鉄室蘭シャークスという名前が飛びこんできて、日本製鉄室蘭シャークスって、『ドラフト最下位』で登場したチームだ、と思いながら、次に、日本製鉄室蘭シャークスのホームページを開き、選手紹介を眺めた。『ドラフト最下位』で登場していた投手がいた。

 

シャークスの試合は円山球場でもしていて、来年は、社会人野球を見に行ってみようと思った。

  

ここ数日、夢中になって『ドラフト最下位』を読んでいた。

 

ずっと自分に自信がない、と野球を続けてきたヤクルトの三輪選手だったり、部員が集まるのがやっとのチームからプロ野球選手になった楽天の今野投手だったり、『ドラフト最下位』に登場する選手たちは、漫画みたいな物語があった。ドラフト最下位から入団したのちに、指導者になった人は、たぶん、小さな芽を見つけることができる人なのではないか、と思っている。